元 日 本 兵 ・ 横 井 庄 一 さ ん 記 念 館 が 閉 館
元 日 本 兵・ 横 井 庄 一 さ ん記 念 館 が 閉 館館 長 の 美 保 子 さ ん 死 去 で。終戦を知らぬまま、グアム島に28年間生活し、帰国後の第一声「 恥ずかしながら帰ってまいりました 」が当時の流行語になった元日本兵・故横井庄一さん( 1997年9月82歳で死去 )の名古屋市中川区の自宅にある記念館が9月3日、閉館した。館長を務めてきた妻美保子さんが5月94歳で死去したため、この日2人の親交のあった関係者が最後の見学に訪れ、故人をしのんだ。愛知県佐織村( 現愛西市 )生まれの横井さんは41年、満州( 現中国東北部 )に出征。44年3月にグアム島に派遣され、終戦を知らずジャングルでの生活を続け、72年2月に帰国した。知人の紹介で見合いをした美保子さんと同年11月に結婚し、「 耐乏生活評論家 」として全国で講演するなどをした。晩年は、パーキンソン病を患った。横井さんは病床で美保子さんに記念館建設の夢を託し、美保子さんは2006年6月に記念館を開館。木造2階建の自室の1階展示スペースでは竹や和紙で再現したジャングル洞穴の実物模型や横井さん手作りの機織機、横井さんが60歳から始めた陶芸の作品など70点を展示していた。美保子さんは、記念館で横井さんの暮らしぶりや平和の大切さを伝えてきたが、新型コロナウイルス禍で京都市の実家に戻った20年から休館になっていた。毎日新聞の取材に同年7月「 元気になったたらもう一度( 名古屋に )帰り、皆様に来ていただきたい 」と言っていたが、思いを果たせず亡くなった。( 以 下 省 略 )上記の記述は、2022年9月3日に掲載の毎日新聞より転記しました。