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分太郎の映画日記

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2007.05.04
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 諸般の事情でかなり間があいてしまったが、またポチポチと復活しますので、よろしくお願いします。日付は抜けていた時に戻って記しますので、ご了承ください。

 復活第一作の感想は大ヒット作『スパイダーマン3』から。地元のシネコンにて鑑賞。

 『スパイダーマン3』 評価:☆☆☆☆

 あらすじは、ちょっと書いてもネタバレになるので省略。第1作と第2作は事前に見ておいた方が良いのは大前提として、予断なしに見た方が断然楽しめるだろう。

 と断った上で、サム・ライミ監督が言っているように、本作は「物語の中心はピーター、メリー・ジェーン、ハリーのドラマ」の集大成であり、そして「赦し」の物語である(誰が誰を許すのかは、映画を見てのお楽しみ)。

 耳を塞いでいても入ってきてしまう(^_^;)事前の情報で、今までは1作1人であったヴィラン(敵キャラ)が、3人――ニュー・ゴブリン、サンドマン、ヴェノム――になるというので、果たして話的にさばききれるのか不安があったが、そこはそれ、スパイダーマンを絶対的に愛しているサム・ライミ監督、ストーリーの主軸をピーター、MJ、ハリーの3人に焦点を当てることと、(これくらいは言っても構わないと思うが)本当の敵を“自分の心の闇”とすることで(加えて、時間が今までより20分くらい長くなったこともあり)、きっちりとまとめあげている手腕はじつに見事だと思う。
 その分、サンドマンやヴェノムの背景の掘り下げが、前2作のヴィランよりもかなり浅くなった感じは否めないが、必要最低限の描写は盛り込まれているし、ヴィランが3人ということでクライマックスの盛り上がりと必然性が高まっていることは確かだ。なので、成功と呼べるだろう。

 まぁ突っ込みどころは無いわけではないし(とくに、某老人には、もっと早く告白しろよと強く言いたい)、前半の展開もちょっとめまぐるしかったりするが、単にアクションが素晴らしいヒーロー映画だけではなしに、主人公ピーターの成長をじっくりと描いた青春映画の傑作になっている。この辺も、監督の業績と言えるのではないか。

 ただし、その“優れた”映画の製作費に3億ドルもかける価値があったのかというと、正直なところ、ちょっと微妙だと思う。1ドル100円として300億円、下手をしたら小さい国の国家予算に匹敵するかもしれない額である。
 現在の日本映画で10億円をかけた映画が果たしていくつ創られているのか。10億円規模の作品を数十本作ることができるわけで、いかなハリウッドといえど、この映画のために(資金的に)製作が断念されてしまったものはあるだろうから、多種多様な映画がどんどんと創られてほしいと願う立場からは、大絶賛するのはやや躊躇われてしまう(☆四つにしたのは、その辺も考慮して)。
 もっとも費やした額を上回る興業収入は確実であろうし、それが次の作品への投資に繋がるのとすれば、文句言える筋合いではないかもしれないが。

 ヒロインであるMJことメリー・ジェーン役のキルスティン・ダンストは、第1作のときから“不美人”とかなり不評のようだが、1994年の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』での人形のようなヴァンパイア少女役の頃からのファンである私的には、彼女はベストではないかと思っている。
 確かに万人受けする美人とは違うかもしれないが、もともとピーターの住む家の“隣のお姉ちゃん”なわけで、たまたまスーパーヒーローになってしまった青年の隣家にたまたま絶世の美女がいる確率はものすごく低いだろう。中心になる設定が荒唐無稽なのだから、周辺設定はそれなりにリアルであってほしい。なので、万人受けする美女よりも少し個性的な女性の方がふさわしく思う。
 そして、彼女が仮に“ブス”だとしたら、(例として引っ張ってくるのは大変に失礼だが)キャメロン・ディアスはカエル顔の、アンジェリーナ・ジョリーはケバいだけの“ブス”なのではなかろうか(ご本人またファンのみなさん、ごめんなさい)。
 所詮、美女かどうかは、(男性の)かなり主観の問題なので、そのことで論評して非難するよりも、演技力を評価した方がよいと思うし、私は(本作でもそうだが)キルスティン・ダンストの演技力はかなり凄いと思うが、さて、どうだろうか。少なくとも、『スパイダーマン』シリーズに関しては、不当に評価されすぎている気がするのだが。
 とはいえ、彼女よりもグウェン・ステーシー役のブライス・ダラス・ハワードの方がより綺麗(に見える)という意見は否定しないし(映画デビュー作の『ヴィレッジ』は大変に印象的だった)、この『スパイダーマン3』に出てくる女性で一番可愛いのはフリント・マルコ(サンドマン)の娘のペニー(役者名がわからない)だという評価にも異論はなかったりはするが(美人云々ばかり書いていると、フェミニストのみならず、女性一般から非難されるので、この辺で止めておく。すでに地雷を踏んでしまったかもしれないが)。
 ちなみに、映画ではサンドマンがああなってしまったので、ペニーの病気は結局どうなったのだろう。ちょっと気になる。仮に4があるとするならば、ペニーのその後に少しでよいから触れてほしいものだ。

 役者的には、グウェンの父親の警部(演じたのはジェームズ・クロムウェル)は不要だったと思う。設定がぜんぜん活きていなかったし。
 代わりにその分、サンドマンになるフリントなりカメラマンのエディなりの描写を深めてほしかった気がする。

 あと音楽がクリストファー・ヤングに変わったが、2までのアレンジ曲と彼のオリジナルが混在していて、ちょっと中途半端な感じがして、いま一つだったかな。

 いずれにしろ、ヒーロー・アクション映画としても、主人公の成長を描いた青春映画としても、楽しめる作品であることは間違いない。そして、できるだけ大画面で見た方がより楽しめると思うので、映画館で鑑賞することをお薦めしたい。

スパイダーマン3

【製作年】2007年、アメリカ
【提供】コロンビア映画
【配給】ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【監督】サム・ライミ
【コミック原案】スタン・リー、スティーブ・ディッコ
【脚本】サム・ライミ&アイヴィン・ライミ、アルヴィン・サージェント
【撮影】ビル・ポープ ASC
【音楽】クリストファー・ヤング
【出演】トビー・マグワイア(ピーター・パーカー/スパイダーマン)、キルスティン・ダンスト(ピーターの恋人:メリー・ジェーン)、ジェームズ・フランコ(ピーターの友人:ハリー・オズボーン/ニュー・ゴブリン)、トーマス・ヘイデン・チャーチ(フリント・マルコ/サンドマン)、トファー・グレイス(ライバルのカメラマン:エディ・ブロック)、ブライス・ダラス・ハワード(ピーターの同級生:グウェン・ステーシー)、ジェームズ・クロムウェル(ステーシー警部:グウェンの父)、ローズマリー・ハリス(ピーターの伯母:メイ・パーカー)、J・K・シモンズ(ジェイムソン編集長) ほか

公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman3/


DVD『スパイダーマン』
ツインパック

ノベライズ本

アメコミ 1巻
(新潮社)





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最終更新日  2007.05.16 13:08:49
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