なにが見えてる？

illustrated by teruさん

地球がまだ作られて間もない、人もあまり住んでいない頃。
その頃の地球は、金星基地から管理されており、まだ時間軸も軌道も
さだまっておらず、シリウスやプレアデスからの入植者が移住しはじめた
頃でした。

その頃、シリウス人の３人兄弟がいました。兄・弟・妹。
現在の地球の兄弟の概念と当時のものはかなり違ったものだったようで、
３人は１つの魂を分け合った三つ子の魂で、互いにとても愛し合っていました。
兄はエネルギーを扱うこと、弟は建造物を作り出すこと、
妹は５次元の人工生物をつくることをそれぞれ得意としていました。
彼らは、地球の準備を進める入植者たちが一時滞在の拠点とするための
宿泊施設を作り出し、運営していました。

その施設の１つに、ホワトブラザーフッド（WBH)から派遣されたドラゴンライダーの
チームがやってくることになりました。彼らはそこを拠点とし、WBHのマスター
たちと連絡を取り合いながら、地球の準備にかかわっていました。
ドラゴンに乗り、創世記の地球に降りて行って若いドラゴンを世話したり、
地球の自然の存在たちと繋がってメッセージを受け取ったり、
また、時には邪魔をする凶暴な存在と戦うこともある危険もある、
という仕事でした。

チームのリーダーはプレアデス人の赤く長い巻き毛の男性。そしてチームにはその妹、
赤いショートヘアの女性がおり、二人は１つの魂を分け合った双子の魂でした。
ドラゴンライダーのチームが総勢何人だったのかはわかりませんが、
それぞれその宿泊施設に部屋を持って滞在していました。

その１人は長い巻き毛の青年。ご本人いわく「田舎のオスカル」のような風貌。
そしてもう１人はミディアムロングの茶髪の若い青年。
他にも大勢のメンバーがいたと思われます。

シリウス人の真ん中の弟とドラゴンライダーチームのリーダーは学校時代からの
友人であり、双子の妹を含めて３人で同じ基地に勤務していたこともあり、
もともと仲のよい友人でした。そうした事情で、シリウス人の弟は、ドラゴン
ライダーチームが滞在する施設によく出入りしてチームのみんなと共に
楽しい時間をすごすことも多く、自分も地球に行ってみたい、とすら
もらすこともあったのですが・・・・


つづく