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テーマ:たわごと(26842)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
こちらとこちらに引き続き、2005年~2010年の国勢調査における福島県の人口移動ネタです。我ながら暇ですね(苦笑)
今日調べていたのは、人口移動からみた福島県の都市圏の状況。統計的に的を得ているのかどうかはわかりませんが、各市町村における「転入+転出」人数(以下、「転出入人数」と呼びます)から勘案すると、下図のように六つの都市圏に大別されるようです。 なお、各都市圏の詳細は以下の通り。 【福島都市圏(赤)】 ◎中心都市 福島市 ◎都市圏内市町村 二本松市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町、飯舘村(福島市が転出入人数トップ) ◎面積・人口 1,816.15平方キロ(2010年国勢調査。以下同じ) 463,205人⇒443,525人(2010年国勢調査⇒2014年10月1日推計。以下同じ) 【郡山都市圏(青)】 ◎中心都市 郡山市 ◎都市圏内市町村 須賀川市、田村市、本宮市、猪苗代町、石川町、平田村、三春町、小野町、葛尾村(郡山市が転出入人数トップ) 鏡石町、天栄村、玉川村(須賀川市が転出入人数トップ) 大玉村(本宮市が転出入人数トップ) 古殿町(石川町が転出入人数トップ) ◎面積・人口 3,015.49平方キロ 602,256人⇒580,795人 【白河都市圏(黄)】 ◎中心都市 白河市 ◎都市圏内市町村 西郷村、泉崎村、中島村、矢吹町、棚倉町、鮫川村、浅川町(白河市が転出入人数トップ) 塙町(棚倉町が転出入人数トップ) 矢祭町(塙町が転出入人数トップ) ◎面積・人口 1,270.67平方キロ 157,005人⇒151,987人 【会津若松都市圏】 ◎中心都市 会津若松市 ◎都市圏内市町村 喜多方市、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、磐梯町、会津坂下町、湯川村、柳津町、三島町、金山町、昭和村、会津美里町(会津若松市が転出入人数トップ) 北塩原村、西会津町(喜多方市が転出入人数トップ) ◎面積・人口 5,025.69平方キロ 276,139人⇒263,050人 【いわき都市圏】 ◎中心都市 いわき市 ◎都市圏内市町村 広野町、楢葉町、富岡町(いわき市が転出入人数トップ) 川内村、大熊町(富岡町が転出入人数トップ) ◎面積・人口 1,737.74平方キロ 385,703人⇒365,865人 【南相馬都市圏】 ◎中心都市 南相馬市 ◎都市圏内市町村 相馬市、浪江町(南相馬市が転出入人数トップ) 新地町(相馬市が転出入人数トップ) 双葉町(浪江町が転出入人数トップ) ◎面積・人口 917.02平方キロ 144,756人⇒131,408人 意外に思ったのは、会津や浜通りで中通りの都市圏に入る町村が見られたこと。猪苗代町は会津若松市よりも郡山市、葛尾村では南相馬市や浪江町よりも郡山市、飯舘村では南相馬市よりも福島市の方が、転出入人数が多くなっています。特に猪苗代町の中通り指向の強さは、ある程度の兆候はあったものの会津若松指向を凌駕するとは想像できませんでした。 また、個人的には比較的不明瞭に感じられた中通り中部と南部の境界ですが、特に水郡線沿線で、石川町で郡山市や須賀川市との移動が目立つ一方でその南に隣接する浅川町では白河市や棚倉町との移動が多数を占める結果となっています。東北本線沿線の矢吹町は白河市よりも「郡山市+須賀川市」の方が転出入人数自体は多かったのですが、市町村別で最多を記録したのが白河市だったため、白河都市圏に入れています。 あと、浜通りの都市圏は、他地域とのバランスを勘案して一応いわきと南相馬の南北二ヶ所としましたが小分立の傾向があり、実質的にはいわき、富岡、浪江、南相馬、相馬の五ヶ所に分かれるようにも思います。更に言うと、対大熊町の転出入人数が富岡、双葉、浪江の各町で2位を記録しており、原発事故がなく順調に推移していけば、双葉郡に「大熊都市圏」が成立していた可能性があったかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.27 17:49:05
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