ＣＡＰＴＡＩＮの航海日記

来年度から実施される私の母校・東北学院中高の新コース制、ホームページで発表されましたね。
詳細はこちらの通りですが、疑問点がいくつか。
まず一つが、中学の段階で既に「特別選抜」と「総合」の２コースに分けられることになっているものの、特別選抜を選ぶ生徒が果たしてどれだけいるのか？ということ。県立の仙台二華、市立の仙台青陵のおかげで中学受験熱が上がりつつある仙台都市圏ですけど、これらの学校を落ちた生徒を拾い集められるかどうか…でしょうかね。更に言えば、せっかく拾い集めた生徒が東北学院高校に進学せず仙台一、仙台二などの県立進学校を目指す可能性も考えられます。
もう一つは、高校での「東北学院大学」コースの扱い。現行の体制だと「他の大学への進学を目指したけれどどうにもならないから推薦で東北学院大学へ」というスタンスの生徒が少なからずいると思われるのですが、ホームページを見る限りでは、今後そのスタンスは許されないようですね。「特別進学」「総合進学」の各コースで落ちこぼれても東北学院大学コースへの転コースは認められない体制…
恐らく、新コースの内訳は、こんな具合になるのかなぁ…と思っています。

【特別選抜】
中入生うち４分の１程度(40～45人)在籍すれば御の字。高校受験時に県立高校受験に伴う数人程度の離脱もあり得るでしょう。
【特別進学】
主に仙台一、仙台二の不合格者で構成。恐らく聖ウルスラ学院英智高校の特別志学Ｔｙｐｅ１と同程度のレベルの生徒が集まることが想定されますが、今春の後期選抜における両校の不合格者を合算すると170人ほどなので、その半分の80～90人程度の生徒が入学すれば上出来か。部活参加への制限が想定されるため、中入生はほぼ皆無と思われます。
【総合進学】
仙台一、仙台二以外の高校(仙台三、宮城一、仙台二華、仙台南、泉館山、仙台向山、泉、宮城野クラス以上)の不合格者＋中入生のうち４分の１程度で構成。コース全体の人数は120～150人程度か。指定校推薦枠を活用できるため恐らく成績上位層はＭＡＲＣＨ・関関同立クラスの私立大学中心にそれなりの進学実績を残すでしょうが、逆に成績下位層は東北学院大学への推薦入学すら叶わず更にレベルの低い大学に進学する可能性も…双方が混在するクラスを先生方がどのように指導していくのか、舵取りが難しいコースになるかもしれません。
【東北学院大学】
多分、大半が中入生で、その半数程度が選択。高入生に関しては、高校受験の段階で「東北学院大学に行きたい！」と思う生徒は多賀城、市立仙台、富谷、仙台三桜、仙台東クラスの高校を志望するだろうし、現状ではそのレベルの生徒は東北学院榴ヶ岡高校を併願先とする選択肢もあるので、わざわざこのコースを受験する生徒は殆どいないのでは。

東北学院高校の戦略としては、特別選抜、特別進学両コースの合算で東北大学クラスの合格者が仙台三高を「率で」上回れば及第点と言えるのではないでしょうか。同校の凋落は仙台一、仙台二両校の併願(滑り止め)校としてのポジションを他校に奪われたことから生じている訳だし、せめて特別進学コースだけでもそこに復すことができれば…というのが本音ではなかろうかと考える次第です。


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