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カテゴリ:企画モノ
時折執筆している「県立高校、『暴力的に』減りそう」シリーズ。福島、宮城以外の東北地方4県についても、ちょっと調べてみました。予想はしていたことですが、昨年度に生まれた子供が高校入試に臨む2038年度には、各県ともかなりの高校が再編されるものと見込まれます。
まずは、その中でも再編が軽微と思われる山形県から。 まず、山形県の概況についてみていくと、今年3月における中学校卒業予定者数についてはわからなかったのですが、こちらの資料から2006年10月1日~2007年9月30日および2021年10月1日~2022年9月30日の出生者数を比較すると、9,260人⇒5,722人と率にして61.8%に激減していることがわかります。 ただし、地域によってかなり差がみられることが特徴です。以下紹介すると、 村山地域 4,627人⇒3,140人(67.9%) 置賜地域 1,777人⇒ 974人(54.8%) 最上地域 635人⇒ 294人(46.3%) 庄内地域 2,221人⇒1,314人(59.2%) となっており、県都・山形市を擁する村山地域とそれ以外の地域との差が激しくなっていることが見て取れます。最上地域について例示すると、2022年10月1日時点で人口67,592人の地域で1学年300人弱しか生徒数がいない…ということになります。端的に言って、最上地域の規模では高校は2校維持するのがやっと、更に人口が減って5万人以下の地域だと普通科系と実業系の学科が混在する高校1校、人口3万人以下の地域だと高校を維持できないというのが、標準的な配置になるものと思われます。 前置きが長くなりましたが、上記の状況に鑑みて2038年度における山形県内の高校配置を予想してみました。なお、現在進行形で再編計画が進んでいる高校に関しては、実施時期を明記しております。 (村山地域) 山形東、「山形南+山形中央」、「山形西+山形北」、「山形工+寒河江工」、 上山明新館、「天童+山辺」、「寒河江+谷地+左沢」、「村山産+北村山」、 東桜学館(計9校) (置賜地域) 「米沢興譲館+米沢東」、「米沢工+米沢商(2025年)」、「置賜農+長井工」、 「南陽+高畠」、「長井+荒砥+小国」(計5校) (最上地域) 「新庄北+新庄南(普通科)(2026年)」 「新庄神室産+新庄南(総合ビジネス科)」(計2校) ※新庄北最上、新庄南金山、新庄神室産真室川の3校はいずれも廃校 (庄内地域) 「鶴岡南+鶴岡北(2024年)」、 「鶴岡中央+加茂水産+庄内農(以上時期未定)+鶴岡工」、 「庄内総合+遊佐」、「酒田東+酒田西」、酒田光陵(計5校) 県立高校を数えてみたら19校!? 山形県内には全日制の私立高校が14校、あと山形市立の商業高校に鶴岡高専がありますが、それを合わせても中学生の進学先として想定されうる全日制の学校が30校台にとどまる訳でして、心配なのが高校スポーツの予選ですか…実はお隣の秋田県がもっと悲惨な状況になっているだけに、両県とも単独で県代表を輩出することが難しくなってしまいそうな予感があります。 【ふるさと納税】 ふるさと納税 米 山形県 パック ライス 保存食 パックごはん 山形県産 つや姫 ごはん 無菌パック 36個 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.18 11:21:27
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