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テーマ:少子化について(95)
カテゴリ:企画モノ
さて、予告通り始めるとしましょう。まずは県北編です。 2023年4月から2024年3月の福島県県北地域の出生数は、以下の通りです。県北地域を更に細分化した地域ごとに出生数を表記します。 (福島地域) 福島市1,417人 川俣町34人 計1,451人 (伊達地域) 伊達市229人 桑折町44人 国見町15人 計288人 (安達地域北部) 二本松市209人 計209人 (安達地域南部) 本宮市190人 大玉村51人 計241人 県北地域合計 2,189人 この出生数をベースに2040年における各県立高校の定員を推測するのですが、ここで注意すべきは、いわゆる進学校の地域偏在。新教研もぎテストの合格基準偏差値を確認すると、偏差値50以上(=同世代の学力上位50%以上)の高校は、県北地域では福島市内にしかありません。従って、福島市以外の地域からは福島市(安達地域南部に関しては距離的に近い県中地域の郡山市)の高校への生徒の流出が一定以上の割合で見られるということになります。 かなりざっくりとした人数になりますが、各高校の新教研もぎテストの合格基準偏差値から判断すると、おおよそ下記のような生徒の流動がみられるものと推察されます。 (福島地域) 約150人が伊達地域より流入 約60人が安達地域北部より流入 (伊達地域) 約150人が福島地域に流出 (安達地域北部) 約60人が福島地域に流出 約50人が安達地域南部より流入 (安達地域南部) 約70人が郡山地域に流出 約50人が安達地域北部に流出 以上の流動状況を加味すると、各地域における県立高校の定員考察上のベースは、おおよそ以下の人数になるのではないでしょうか。 (福島地域) 1,661人 (伊達地域) 138人 (安達地域北部) 199人 (安達地域南部) 121人 このうえで、各地域ごとに県立高校の定員をざっくり予測すると、 (福島地域) 福島200人 橘200人 福島商160人 [福島明成+川俣]120人 福島工160人 (福島西+福島北)160人 [福島東+福島南]160人 合計1,160人 (伊達地域) 伊達80人 (安達地域北部) [安達+二本松実]160人 (安達地域南部) 本宮80人 県北地域合計 1,480人 となります。出生数よりも定員が709人少なくなっていますが、これは私立高校への進学可能性を考慮したものです。県北地域には現在私立高校が5校あるので709人をこの人数で分け合うとなると1校当たりの生徒数はかなり少なくなりますが、恐らく2040年まで生き残れない私立高校も出てくるのではないかという予感も、正直なくはありません。 県立高校の定員予測に目を移すと、各校の定員の上限は200人という形にならざるを得ません(これは県北以外の地域でも同様)。それだけ少子化の進行状況がすさまじい訳ですが、県北地域、特に福島市内は県立高校の数が人口に比して多い(現時点で全日制普通科高校の数は福島市9校に対し郡山市8校と、人口が少ない福島市の方が校数が多い)こともあり、県立高校の統廃合もかなり進む結果になる可能性が高いです。なお、高校の統廃合については、高校の組み合わせを()書きで記載したものが統廃合予定が既に決まっているもの、[]書きで記載したものが当方が予測したものとなります。 ![]() 聖光学院・斎藤智也のセオリー 価値観をそろえ負けない法則60/田尻賢誉【1000円以上送料無料】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.09 12:39:18
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