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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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June 16, 2008
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 バッハツアーも5日目。ライプツィヒから、バッハの生地アイゼナッハにやってきた。
 ルターが新約聖書をドイツ語に翻訳したワルトブルク城が郊外にそびえる、緑の多い町である。

 この町での最大の目的は、観光もだが「バッハ博物館」での貸切コンサート。
 バッハの生家と信じられていた(今は違うと分かった)建物にある楽器室で、展示してある鍵盤楽器各種を使って、バッハの名曲を聴かせてくれるのである。

 「バッハ博物館」には、2000年から毎年来ているが、来るたびににぎやかになっている。新館ができたり、ショップやカフェがオープンしたり・・・・いまやアイゼナッハの最大の観光名所、稼ぎ頭というところだろうか。

 ゼクト(スパークリングワイン)のウェルカムドリンクに始まり、目の前で演奏されるクラヴィコードやスピネットでバッハの名曲を味わうまでのコースは、とてもアットホーム。演奏家も地元の人間で、決して名手ではないけれど、心のこもっている感じが心地いい。

 ところで今回、この「バッハ博物館」で買おうと、意気込んでいたものがあった。
 何年か前にここで買った、イヤリングとペンダントのセットの、ペンダントのほうがこわれてしまったので、買いなおそうともくろんでいたのだ。
 けれど新館にできた大きくてきれいなショップに、お目当てのペンダントはなかった。
 あるのは「vienna world」と商標のついた、たぶん世界中で売っているだろう、音符の形のペンダント。

 片割れのイヤリングを見せ、
 「これとおそろいのペンダントは?」
 博物館のひとにきいてみた。
 「それは、もう売ってないんですよ」
 きけば、そのペンダントの制作者が、倒産してしまったそう。
 「ひとつひとつ手作りなので、これだけでは食べられなくて、他のこともしていたけれど、それも立ち行かなくなって」
 ということだった。
 
 「ここで売っているのって、ウィーンの商標のものばかりですね」
 くやしまぎれに?そう言ったら、
 「今は、小さなところはつぶれてしまう時代だから」
 と返事が返ってきた。
 旧東独でも、いやむしろそれだからか、グローバル化に飲み込まれてしまうのだなあと、感じてしまったできごとだった。
 アイゼナッハくんだりまで来て、ウィーン製のバッハグッズが欲しいひとはいないと思うのだけれど・・・

 数週間前、サントリーが、モーツァルトリキュールの会社を買収したという記事を新聞で見たが、モーツァルトリキュールも、そのうちアジアの町で買えるようになるのでしょうね。





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最終更新日  June 20, 2008 01:56:33 AM


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