犬も歩けば棒に当たる....酒屋探し
飲んだ焼酎が旨けりゃ、当然リピートとなるわけだけど、悲しい転勤族は酒屋がどこにあるかなんて知らないし、とりあえず、でかい看板のDSに走ることになる。灯油買ったり、発泡酒買ったりで日常的に行ってた「ムナカタ」という店。郡山市内でチェーン展開しているお酒主体のDSショップ。発泡酒買いながら、店員さんと世間話.... 「この間、初めて飲んだ芋焼酎が美味しくてね。 本当、びっくりしたの~」 「え、芋焼酎って臭いんでしょう?」 「それがね、すっきりして吸い込まれそうなくらいいい香りだったの~ 今、残ってたら、飲ませてあげたいくらい~」 「へぇ~、そんなに~」営業トークもあろうけれど、その店員さんは笑顔を見せてくれた。調子づいたウチは思いきって仕入れてもらえるかどうか、尋ねてみた。 はっきりとはいえないけど、 たぶん、大丈夫だと思いますよ♪そこは百年の孤独に\10,000のプライスをつけてるお店だった。他には黒霧島と白波が並ぶだけの芋スペース。そして、翌月、千鶴ちゃんはちゃんと棚に並んでた..... 嬉しかったねぇ~!だって、送料かけなきゃ飲めないと思ってたもの。たとえ、九州ではレギュラーとして容易に購入できても、家で飲もうと思ったら、送料分で一升買えちゃうもんね。ところが、人間ってやつは本当に貪欲で、千鶴ちゃんが普通に飲める状態になると、もっと他のものが飲んでみたくなるんだなぁ~と、ネットで検索しまくるウチに何気なく旦那が言った.... 酒屋で買えば~? そうか、酒屋か! お酒だもん、酒屋さんに行けばいいのか!酒は酒屋、そんな当たり前のことが思いつかなかったんだよね~それで、電話帳片手に市内の酒屋さんに片っ端から電話した。 芋焼酎、置いてますか?基本的にここ福島は日本酒文化圏だから、焼酎自体が少ない。まして、芋焼酎となると....どこに出かけても、酒屋と見れば飛び込んだ。スーパー、コンビに、デパート、DS、お酒がありそうなところはことごとく覗いてみた。市内に飽き足らず、須賀川、福島、白河、会津まで....同時にネットでは酒店情報を拾い集める。よく、利用したのは『酒ナビ』というサイト。酒屋さん情報を掲載してるサイトはいくつもあるけれど、ここがネット上の情報量としては一番多いかなぁ~もちろん、宣伝したくない・されたくないスタンスのお店は出てこないけどね。それから....「 焼酎楽園」の協力店ページ。焼酎本の末尾に載ってる酒屋リスト。ペーパーも相当チェックした。調べていくうちに特約店システムの存在に気づく。日本酒と違って、焼酎は特約店を明らかにしている蔵元さんは少ない。だけど、特定銘柄の取り扱い店を明示しているページをつぶさに見てると、かなりしっかりした酒屋さんが多い気がした。案の定、いい日本酒を置いてあるところはいい焼酎があったりもする。これが足で見つけた情報の成果。そこにはたぶん酒屋さん同士の横のつながりがあるんだろうなぁ....見知らぬ土地で自分ところの子供たちを託すわけだから、紹介であったり、バーターであったり、客には見えないものがあるんだろうなぁ....と、ひとりよがりにプロファイルしてしまう癖は昔から変わらないから、思い込みも強くなりがち。気をつけなきゃね!ともあれ、酒屋さん探し=芋焼酎探し、と悟ったウチはどこに出かけても、お~い、お酒屋さん!本当に酒屋さん巡りが好きだった。見たことのない焼酎を見つけるのが面白くて、限られた予算であれこれ迷うのがまた楽しかった。レアだとかレギュラーだとか関係なくて、知らない焼酎と出会いたいそれだけだった。芋は臭くて嫌いだと本気でいう酒屋もいた。東京しか見ない蔵元に憤りを訴える店主もいた。○○さんところなら、もっといっぱいあるよと他所を教えてくれるお店もあった。いろんな顔した酒屋さんがいて、いろんな顔したお酒がいる。当たりもあればハズレもある。でもね、文字情報だけでは何も見えない。つまんない。だから、とりあえず、出かけよう。そこではもっといろんな思いと出会えるから~♪ いろはの ろ 江戸いろはでは論より証拠、 上方いろはでは論語読みの論語知らず。 どっちにしても頭でっかちは困りモノ.... 甕仙人ブルーボトルクラブ ほんもの屋さんはここ 原酒の在庫はここ 取り扱い店はこちら