中国の最新「赤なた豆」事情=中国産「魔豆(ママメ)」が日本に輸入され「缶入りメッセージ豆玩具に?!」
2005年5月22日(日曜)時点の中国「キーワード・オークション」から分かったこと。(1人民元=13日本円で換算しています)中国産「赤なた豆」は「紅刀豆」(hong dao dou)と呼ばれます。これが、日本向けの「缶入りメッセージ豆玩具」用に「刻字」加工されると「魔豆(ママメ)」(mo dou)になります。「魔豆(ママメ)」の意味は「魔術(マジック)」の「魔」です(恐ろしいイメージの「魔」ではありません)。もちろん、中国国内での「刻字」(名入れ)サービスもあります。しかも、日本語で「おめでとう!」などと刻字されます。日本の業者は輸入するだけでよい。缶も木製箱もプラスチックケースも紙箱も、選り取り見取りで加工できます。単なる缶から豪華な古典的木製ケース、卵やキャラクターのプラスチックケースまで多種多様です。世界的オークションページ "eBay"(中国語版) から「魔豆」のページをのぞいてみましょう。中国の農民も商社もブームにビジネスチャンスを見つけたようで、売買は盛んなようです。「紅刀豆」のキーワードで農民や業者間で取引される「オークション」ページを見てみましょう。(時々刻々変化しますので、あなたが閲覧するときは、この投稿時と異なるかも知れません)(リンクは切れるかも知れませんので閲覧はお早めに!なにせ業者間のオークションですから成約すれば記事は消えるかも知れません)湖南省長沙市の生産業者から、いきなり「おめでとう!」のメッセージ入り「魔豆」「紅刀豆」の入札投稿が表示されました!「刻字(名入れ)」もできるサービス価格でご提供ということです。私たちが「缶入りメッセージ豆玩具」の中から発見する「あの豆」です。まさにこれは。。。自社生産で、発芽率98%、顆粒飽満で色艶がよい。少量出品ですが、500グラム180粒前後(換算すると1粒2.8グラム)とのことで、包装は40kg単位だそうです。2回にわたって売りに出されています。一方で「紅刀豆」大量購入希望の投稿もあれば、広西桂林市の植物油脂工場など「白刀豆」も「紅刀豆」も大量に販売したいという投稿もあります。紫色の「大紅刀豆」(da hong dao dou)というのも別の業者が売りに出しています。ちょっと見たことのない色ですが、2級品は何と?「1粒1円50銭!」とのこと。一方、広西興安県という南方の業者は、何と?タイから買い付けてきた50トンの「紅刀豆」を売りに出しています。河北省保定市の業者からもいろいろな「刀豆」が販売されています。まあ、丈夫な豆ですから、南方から比較的北方まで栽培はできるはずですね。次はいよいよ日本向けの輸出業者の販売投稿。だいたい、山東省青島市の商社が多いようです。日本向け輸出用の「紅刀豆」を提供する商社の解説を要約すると次のようになります。(3月17日投稿と5月16日返答文)・1級品を選装。100g当たり42粒(1粒当たり2.4g)。・数量:60トン・包装:30kg/袋紅刀豆(1) 商品豆:38.5元/kg(500円/kg)(1粒当たり1.2円)。在庫:4,500kg(2) 種子:120元/kg(1,560円/kg)(1粒当たり3.7円)。在庫:1,000kg(3) 手選種豆:「魔豆」用に使用可能220元/kg(2,860円/kg)(1粒当たり6.9円)。在庫150kg(3)は(1)の7倍です。(3)は1粒7円として、缶入り製品は700円(税金別)。缶その他の加工代はかかるものの、最終製品価格は100倍です。(1)と比べれば700倍です。4月22日の投稿文によれば、日本のほか、韓国、香港へも輸出されているそうです。この時の価格は68元/kg(884円/kg)で10トンの扱いでした。なお、「白刀豆」も同様に取引されているようですが、どうやら生産地は「紅刀豆」と同一地域であるようです。「紅白」「大小」の「刀豆」が盛んに売買されているわけです。