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カテゴリ:企業法務雑感・日記
友人の大学の先生に招待を受けて、「人間の安全保障のための平和構築~対テロ戦争をどう捉えるか?」というテーマのシンポジウムを聞きにいきました。シンポジウムは、駒場にある東大教養学部で行なわれました。時間が13:30からであり、かつ金曜日でもあったので、たまには直接仕事に関係ないけど、じっくり話を聞こうと思い、半休をとりました。
駒場東大前の駅で降りるのは、実に久しぶり。実はその近所の都立駒場高校に通ってました。 「安全保障」という言葉は、「国家」に対して使われる言葉であると思っていましたが("National Security"というように)、「人間」そのものの安全保障、つまり、テロや戦争、紛争等で危機にさらされている人々をどう保護していくか、また、そうした危機が起きないようにするためにはどうしたらよいか、とことを考え、実際に何ができるか、ということを問題にするもの。 「人間の安全保障」という概念を法律的にどのように構成し、それを実践していくのか、について考えるシンポジウムでした。 興味深かったのは、テロと民族紛争の違い(あるいはその共通点)、およびなぜそうしたテロまたは民族紛争が起きるのか、ということの原因を探っていくと、そこには、将来に対する絶望がある、だから、各自が将来について希望をもてるような自由な選択権をもつことを確保できる社会、法制度が必要である、ということ。また、問題が発生するのは、「注意の欠如(Attention Deficit)」からくるのだ、ということが論じられたことでした。会場は思ったよりも参加者が多く、基調講演、パネルディスカッションの後の質疑応答も盛んでした。 雨が降り、何となく湿っぽい一日ではありましたが、中身はかなり面白く、少し違って視点で世の中をもう少しみていこう、という気にさせるものでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 12, 2006 02:13:23 AM
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