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カテゴリ:愛読書
光 89.光 天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた??。 暗いです。救いがないです。 光は遠くにぼんやりと見えるだけでそれが本当の光なのかも解らない。 そんな物語です。 彼らに比べると自分はなんて光の中にすっぽりとおさまっているんだろうって思います。 でも否応なくその闇へ引きずられる日が来るかもしれない。 それは特別なことではなく誰しも巻き込まれる可能性がある闇なのだから。 正直あまり共感出来る人物は出てきません。 それなのに物語にぐいぐい惹きつけられるところはさすがしをんさんという感じ。 救いようの無さがむしろ潔く感じられ、読後感は割とさっぱりしてしまった(^^ゞ 決してハッピーエンドではないし、下手なホラーより怖いくらいなんだけど・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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