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2010年04月07日
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日本人ほど、自分達は何者であるかといった日本人論が好きな国民はいないらしいです。

毎年やまほどこの手の本が出版されては消費されていく、過去に優秀なものがあれば古典として残りそれを読み続ければ良いだけの話のように思えるのに、新しいものがあればそれを手にすると。

新しいものならば、新しい考え方が出てくるのではないかという期待があるという事もあれば、単に前に言われた事を忘れ続けているからという、両面がどうやらあるらしいという事で。

筆者は日本人はこういった作業をし続けるものとして、一種の掃除という扱いで本著を扱っています。

日本人論という事で、これこれこうだから、日本人は優れている、こういった特性は日本人独自のものであり、他の追随を許さないものであるからこそ、もっと誇っていい!という事を期待する人。

逆に、これこれこういう事だから、日本人は愚昧で残酷で劣等民族だ!と声に出して喧伝したい人には本著は向いていませんね。

こういった優劣であるとか善悪といった上下関係でした物事を判断できない人が読んでも、全く面白みがないというか、日本人論としてそういう結論にばかり結び付けようという考え自体が考え方が狭いという事になりますからね。

上下の関係ではなく差異といった横の関係の視点で物事を見て考え、それを楽しむ事が出来る人向けかなぁと。

日本人の根っこにある考え方や行動原理を、辺境にある国だからこそといった切り口で、辺境の特質としての日本人論となります。

ざっくり言うと、日本人というのは、聖徳太子の和を持って尊しとなすという17条の憲法で明文化されたものが綿々と続いてきている、空気を読む事が一番大事であり、例え正論であっても場の空気を壊す論理よりは、場の空気を大切にする感情で動いてきた国であるという事。

そして、確固たる主体性があるわけではなく、相対的にどうするかだけで何とかしてきたし、何とか出来てしまうという事。

世界の中心になって自分たちでルールを決めるのではなく、出来上がったルールの上に後から入っていって、そのルールに適応しようととする事に特化していると。

自分たちでルールを作らないで、ルールに適用しようとするというのは非常に理解しやすいですね。

スポーツの世界でよく言われている、日本人が強くなるとルールが改正されて日本人が不利になるように不利になるようにやられてしまい、頭を抱えて、日本人はいつも煮え湯を飲まされていると嘆くばかり。

しかし、嘆いている間に、いつの間にかルールに適応して元の位置にいてみたり。

こういったものは全て日本が辺境だからこそだと。

著者も最初に断りとして、大風呂敷を広げた形で展開するために、細かい所をつついたらば穴だらけとしていますが、ざっくりと分かりやすいですし、そうかもしれないねと思える事が多々あります。

海外の文化を上に置いてそれを輸入しながら独自進化させる能力というのは、日本人の特質だったりしますが、まずは素直に外のものの方が上であるという出発点から取り入れ、分かんないものはとりあえず放っておいて、自分たちの解釈で変容させていくという事そのものが、他の国、特に自分たちが世界の中心であると自負しているような所ではなかなかできない事であると。

そう言った事をベースに考えると、日本人がかつて欧米に追い付き追い越せとやって来た時は順調に右肩上がりになっていたのに、バブル絶頂期に日本が世界で1番じゃねぇかと感じた瞬間に何もできなくなってしまったという事にも繋がるのかもしれないと思ったり。

まぁ外交上の戦略ミスであるとか、日本人特有の暗黙の了解なんていうものが世界では全く通用しなかったからとかいくらでもありますが、外交上のミスそのものも、辺境だからこそと捉えられなくもないと。

日本人の優劣であるとか善悪そう言ったもので評価したい人には楽しめる保証はありませんが、差異としての日本人の特質を楽しめる人は読んでみると、なんとなくイメージしていたものが具象化しやすくなるんじゃないかと思える一冊ですね。

1 日本人は辺境人である
2 辺境人の「学び」は効率がいい
3 「機」の思想
4 辺境人は日本語と共に

日本辺境論





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最終更新日  2010年04月07日 20時54分52秒
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