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カテゴリ:読書 小説
「ぼんくら」に続く、ぼんくら同心平四郎と美形少年弓之助のシリーズ第2弾。
ぼんくらは、かなり前に読んだ作品ですので、細かい所はほとんど覚えていないで、主要登場人物だけなんとなく覚えていた程度のものなのですが、仮に前作を読んでいなくても、いろいろとこれは前作との絡みなんだろうなという所はあるにせよ、単独で楽しめる1冊ですね。 時代小説ですので人情物という側面は出てくるのですが、突き放すべき存在は突き放すべきとはっきりとさせていますし、必殺シリーズのような仕掛けが出てきたりしますし、時代小説という装置を使って、現代社会の問題を扱っている部分があったり、それでいて善悪を型にはめるような押しつけがましさも回避していて、多くのものを包括しながら、無理なく消化し幅広く読ませる事が出来るようにまとめている。 非常に宮部みゆきという作家らしい作品だなと。 やはり、問題は前作を忘れている事で、読み返さないといけないなぁと思ってしまう所でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月24日 20時34分57秒
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