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2006.01.10
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カテゴリ:Lisaの成長記

今日書かないと忘れてしまう。
Lisaの成長の過程で今日大きな大きな一歩を踏み出した。

年末からLisaの独り寝訓練をしていたのは全快の日記に少し書いたが、今日大きな変化を見せたのだ。

ところで、なぜここに来て「独り寝訓練」に踏み切ったのか、というあらすじから説明していこうと思う。イギリスではたいてい生後3,4ヶ月ごろまでには赤ちゃんの独り寝を始める。それはほとんど文化といってよいほど、当たり前のように新生児のときから赤ちゃん部屋を用意し、夜の授乳の必要性がなくなった時点でその部屋へ移動、独り寝開始となる。
子供の自立性を重視し、また、大人のプライベートな時間を確保する、という合理的な考えの下成されているイギリスらしいやり方のようだ。ちなみに、子供の寝る時間は、平均して夜の7時というから、本当に大人にとっては好都合だ。

同僚からも、寝かし付けから朝まで添い寝という話をする度に、呆れ顔で「早く独りで寝かしたほうがいいわよ、遅ければ遅いほど後が大変だから」と釘を刺されていた。それでも、踏み切るまでにかなりの時間がかかった。

インターネットで情報収集したり本を読んだりして、2005年の暮れはまさに暗中模索だった。日本では、住宅事情や母乳育児の割合が多いのも助けて、多くの家庭が学校に上がるまで、またはそれ以上でも添い寝をしているようだった。また、アメリカでは、以前は赤ちゃんの独り寝が主流だったのが最近になって、添い寝が乳児に好影響を与えるという研究結果が出て、添い寝を遂行している、ということだった。(ただ、その研究は2歳近くで母親との情緒関係がしっかりと結ばれている子供には当てはまらないところもあった。)

ただ、フルタイムでナースをしている麗秋にとっては、体力的にも限界が来ていた。仕事から帰ると即子守にシフトし、寝かし付けから朝まで添い寝、である。セイも手伝いたい気持ちは山々なのだが、Lisaは極度のママっ子で私が家にいるときには、パパのセイには見向きもしない。仕方ないので、セイは家事や料理担当で頑張ってくれてはいたのだが、、、ついに無理がたたり、麗秋、年末にインフルエンザにかかってしまい、このままではやっていけない、ということになった。

ところで、もうひとつ、画期的な出来事があった。
年末にナース友達のノラさんが、1歳になったエリーちゃんを連れて遊びに来てくれたのだが、Lisaよりも8ヶ月も若いエリーちゃんは、すでに独り寝をしていたのだ。泣いているエリーちゃんを階上に残し、涼しい顔で降りてきたノラさんをみて、麗秋は思った。

私にもできるんじゃないか、と。

そういういきさつがあり、麗秋は思い切って独り寝に挑戦することにした(あ、といっても実際にはLisaが挑戦するんだけど、でもこれは実際的には麗秋の挑戦であったのでした。理由は以下を見れば分かります)。

ところで、イギリスの代表的な寝かしつけ方法は大体以下の5つに分けられる。

1.Cold Turkey
その名のとおり、元には戻らない、つまり、一度「おやすみチュ☆」をして部屋を出たら赤ちゃんが寝付くまで泣き叫ばれようが喚かれようが戻らない、というショック療法。一番効果的で、最初の3日間で画期的な結果が得られるという方法。

2.Controlled crying
コットに寝かせた後、時間を決めて、その間は泣いている赤ちゃんの部屋へ戻らない。そして、その時間をどんどん延ばしていき、最終的に寝るまで続ける、という方法。この方法も、数日で効果が現れる。

3.Repetitive reassureance
赤ちゃんの泣き声に耐えられない、というお母さん向け。
赤ちゃんをベッドへ寝かせ、おやすみを言って、ドアへ向かう。泣き出した途端、また赤ちゃんのところへ戻り、寝かせておやすみを言う。それを寝るまで続ける。
これは、上の二つの方法より効果が現れるのに少し時間がかかり、1週間ほどで効果が得られる。

4.The carrot approach
ご褒美を上げながら寝かしつける方法。
赤ちゃんをベッドへ寝かせ、おやすみを言ってキスをする。そのまま泣かずにいると戻ってまたキスをする。赤ちゃんがベッドでおとなしく寝ている(覚醒しているが、寝る体勢)状態である限り時間を延ばしながら、寝るまで戻ってキスをする方法。しかしながら、腰痛もちの人にはX。また、成功するまでに数週間かかる。

5.Gradual withdrawal
日本人的には一番トライしやすい方法かも。
赤ちゃんをベッドに寝かせた後、眠るまでベッドの横に座る。次の日は、少し距離を置いてまた眠るまでベッドの横に座る。そうして、だんだん距離を伸ばしていき、最終的に部屋の外へ行き、独りで眠れるようになる。この方法も数週間かかる。

以上の方法から、麗秋は、5のGradual Withdrawalの方法をとることにした。
今まで、床で母親と朝まで添い寝していた子に、突然ベビーベッドで独り寝なので、一番マイルドな方法が適当かと思ったのだが、それは大きな間違いだった。

Day1
当日、何も知らないLisaはコット(ベビーベッド)の中でネンネ、ネンネと嬉しそうに遊んでいた。今まで倉庫にしまってあったためコットが目新しかったのだろう。それから何が起こるかも知らずに、、、

ルーティーンが大切だ、ということで、いつものようにお風呂に入れ、ミルクを飲ませ、桃太郎のお話をしたあとベッドに寝かしつけ。

「今日から独りでネンネするんだよ」

と、言い聞かせた後、用意していた椅子に座って様子観察。
突然事情が分かったLisaは案の定、大声で泣き喚き出した。10分、20分、、、と時間が経っても、私の顔が見えている限り諦めて寝る様子は皆無。Lisaはありったけの言葉で訴えかけ、「ダルマさん」のにらめっこの歌を号泣しながら歌いだした時点で麗秋も涙で限界。
30分たった時点で、方法転換。
3のRepetitive reassureanceでしばらく対抗してみるが、泣き止まないので、拉致があかない。そうこうしているうちに、業を煮やしたセイが登場。

「何で何度ももどるんや、放っておくんが一番効果的なんやから、泣かしとき」

と言って、麗秋、部屋の外へ連れ出される。

「こ…コールドターキーかいな、、、、」

突然、思いがけずショック療法に方向転換してしまい、ショックを受けている麗秋を尻目に、セイは涼しい顔をしている。その後も1時間近く泣き続けた後、Lisaはとうとう静かになった。

夜半になるとまた泣き出し、1時間近く泣き続けた後、諦めて眠ってしまった。


Day2
この日、同じように寝かしつけた後、昨夜の悪夢を思った麗秋であったが、なんとあっけなく10分泣いた後、諦めて寝てしまい、13時間朝までぶっ通しで眠った。

Day3 - Day11
眠前に2,3分ぐずるが、その後朝まで安眠。
ただし、おもちゃの片付けに入った時点でぐずり始め、お風呂、ミルク、お話しを通してふにゃふにゃぐずる。

ところが、Day12の今日、変化が起こった。
お風呂、ミルク、お話しを通してぐずりをこらえ、自分でベッドに入って目に涙をためながらも、泣き声を上げずに、「オヤスミ」といって消灯。
ドアを閉めた後も、一言もぐずらなかった。(!)

ドアを閉めた後、いつもLisaが泣き止むまでドアの前で座って待つのが常なので、今日もいつもどおり座った後、Day1からの熾烈な日々超えて成長したLisaを思うと、思わず涙がホロリと零れ落ちた。
もちろんLisaはつらかっただろうが、麗秋母にとっても思いのほかHardな12日間だった。毎日、眠前にぐずるLisaを見て、本当にこれでよかったんだろうかと自問自答していたのだった。

でも、今日のLisaの涙をこらえながら「オヤスミ」を言う姿を見て、これからも彼女が頑張っていけるという確信がもてた。
これからもっとつらいこともあるだろうけど、一緒に頑張っていこうね、Lisa。

そして、私の思いを後押ししてくれたノラさん、トニオさん、どうもありがとう。
また、いつでも遊びに着てね。

リンク
添い寝独り寝について、詳しく書いてありました。
興味のある方は是非のぞいて見てください。

世界子育てネットSweetHeart
げんばのいくじ





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最終更新日  2006.01.13 07:04:32
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