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カテゴリ:地図・位置情報サービス
地図の案内機能を備えたスマートフォンが急速に普及していることから、カーナビを作るメーカー各社は、スマートフォンと連動させることで、価格を大幅に下げたり、新たな機能を加えたりした製品の開発に力を入れています。
急速に普及するスマートフォンには、音声などによる道案内ができる地図サービスが無料で備えられているため、メーカー各社はカーナビの需要が減少すると懸念しています。 このため「パイオニア」は、スマートフォンの機能を使えるようにすることで、価格を大幅に下げた新しいカーナビをことし5月に発売しました。 これはスマートフォンの道案内機能を画面に映し出す仕組みで、音楽や天気予報などアプリと呼ばれるソフトも、画面に映すことができるようにしています。 パイオニアの担当者は「スマートフォンの機能を最大限生かすため、スマートフォンが『主』で、カーナビが『従』となる考え方で開発した」と話しています。 また、「クラリオン」が先月発売したカーナビには、スマートフォンをつなぐとツイッターやフェースブック、それにインターネットラジオなどが利用できる機能が付いています。 いずれのメーカーも、安全の確保のため、走行中の操作には一定の制限をかけながらも、スマートフォンの機能を全面的に取り込むことで、カーナビの需要を維持しようとしています。 (NHKより) --------------------- ついにNHKでもこの話題が来たか。 カーナビは現在大きな転換期に差し掛かっている。 道案内だけであればスマホやタブレットでも十分だし、むしろ機能の多様さではカーナビを凌ぐ。 スマホの持っている通信機能はもちろん、アプリでの拡張性や様々なコンテンツとの融合など、カーナビに持ち込むよりは上手に連携した方が効率的というのは確かだろう。 ではカーナビは生き残れないのかといえば、必ずしもそうではない。 現在進められているITSの取り組みに不可欠な存在としてのカーナビがある。 自動車の制御系と結びつくことで、さまざまな車体情報を集約して、それをITSスポットで交換するという役割だ。 そこにはエネルギーマネジメントのようなプライベートデータから、プローブ情報の交換による渋滞や、急ブレーキポイント、通行不能個所の抽出など、ビッグデータの解析による様々な可能性が広がる。 スマホとの連携することでこうした車体情報を解析するアプリを導入することも容易になる。 逆にいえば、道案内に特化するカーナビは今後需要が減っていくことが予想される。 ポータブルと低価格が生命線のPNDはやがて淘汰される運命なのかも知れない。 カーナビの変化は自動車業界のみならず、地図業界の趨勢も握ることになる。 まずはスマホとの連携が何を生み出すのか、大いに注目したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.17 00:29:44
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