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2014.10.06
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カテゴリ:災害記録帳
14年前の2000年(平成12年)の今日10月6日、鳥取県西部でM7.3の地震が発生した。震源は米子市の南約20kmで深さは9km。いわゆる直下型地震で1995年阪神・淡路大震災以来の震度6強を記録したが死者・行方不明者は出ず(負傷者182人)、同じM7.3だった阪神・淡路との対比で注目を集めた。


地震の空白域?

鳥取県西部地震はいわゆる地震の空白域とされている地域で発生した。しかし同地域では前年の10月に日野町で発生したM5.3の地震以降M5程度の地震が群発しており、断層活動は活発で実際には決して空白域ではなかったことが分かっている。

地震規模や震源の深さ、さらに実際に震度6強を記録している地域(日野町、境港市)があることを考えれば死者・行方不明者ゼロ(何人か生き埋めとなったが救助された)というのは意外にも思えるが、これは震源は山間部で人口密集地でなかったことや地盤が比較的強固であったこと、さらには雪国であることから建物のつくりが頑丈なものが多かったや発生時刻が13時半と深夜でも食事時でもなかったことなどがが要因として挙げられる。また、砂丘地帯では砂による免震効果があったともされている。

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<鳥取県西部地震における震度分布(鳥取県HPより)>

しかし被害そのものがなかったわけではない。山間部では多くの土砂災害が発生してJR伯備線は運休、2万戸が停電した他2000人が避難を強いられた。日野町、米子市などでは住宅の倒壊、損壊などもあったが、それでも全壊・半壊家屋の数は阪神・淡路大震災の1/20以下であり火災も発生しなかった。

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<鳥取県西部地震の被害の様子(消防庁HPより)>

実は鳥取県ではこの地震の2か月前に震度6強の震災が鳥取県西部で発生することを想定して「鳥取県災害図上訓練」を実施しており、これが見事に当たった形になった。
訓地震発生から10分後には行政および消防当局が対応を始めていたのは訓練の成果が現れたものといえるかもしれない。

ただし境港市や米子市で液状化の被害が発生している。境港では埋め立てられた工業団地が液状化して道路が波打ったり、工場の床が傾いたり盛り上がったりした。漁港も被害を受けて漁獲に打撃をもたらした他、米子空港も液状化により滑走路が4日間閉鎖された。

「地震空白域」といわれながらも前述のようなM5クラスの地震は起こっていたし、1925年の美保湾における地震(M5.8)でも米子市で液状化被害が出ている。また1943年には県東部で鳥取地震も発生している。
鳥取県西部地震も市街地の直下で発生していればもっと大きな被害になった可能性もあり、地震空白域という神話を少なくとも日本では信じてはいけないことが阪神・淡路大震災に続いて実証されたといってもいい。

地震は今日自分の足下で起こるかもしれないのだ。

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<鳥取県西部地震における地表地震断層位置図(産業技術総合研究所HPより)>





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Last updated  2016.03.06 14:30:01
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