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2015.07.19
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カテゴリ:災害・防災
台風がようやく過ぎ、晴れ間が出た後も、交通機関の大混乱は続いた。17、18日の2日間にわたったJR西日本の異例の運休。3連休の出足をくじかれた乗客からは「まだ動かないのか」とため息が漏れた。京阪神の大動脈。なぜ、運休は長引いたのか。

JR西が今回、運休を決めた根拠は「24時間の累積雨量」。今年5月、同社が新たに加えたばかりの基準だ。

「運行エリアには、国鉄時代の古い盛り土が多く残っている」と広報担当者。雨が長時間続けば地盤に水が染み込んで崩れやすくなる。以前は時間雨量だけで判断していたが、「より安全に」と追加した。

雨量計は京阪神に約90カ所あり、規制値は近くに斜面があるなど地理的条件でそれぞれ異なる。JR西は「運行範囲が広く山あいを走ることが多いのも、私鉄より規制が厳しい一因」と話す。

18日朝は、雨がほぼやんでいた地域もあった。しかし、運行再開には、「24時間雨量が規制値を下回る」か「雨の降らない状態が4時間以上続く」が条件。点検にも時間がかかり、なかなか踏み切れなかった。

振り替え輸送についても乗客の不満が募った。17日は阪急、阪神などが行ったが、18日はなかった。関係者によると、相手に受けてもらえないこともあるといい、18日は私鉄にも遅れが出たことなどが影響したとみられる。

JR西は昨年10月、台風接近のため、京阪神で予告運休を実施。しかし今回は「台風の勢力や進路が基準に外れていた」(同社)。

今回の運休は、帰宅ラッシュや3連休初日を直撃。18日午後、神戸駅で待つ客は「再開見込みをネットで知らせてくれれば、行動しやすい」と注文した。

JR西は「台風通過後の再開判断を検討課題にしたい」と話している。

今回、私鉄各社は運行を続けた。阪急電鉄は今回、雨量が徐行の基準を超えたが運休はせず、時速45キロ以下で運転した。「線路が浸水しない限り運休はほとんどない。まずは徐行運転で様子をみる」という。

阪神電鉄も雨量計を3カ所に置き、徐行の目安にしている。運休は運転士の視界の悪さなど「状況をみて柔軟に対応している」。

山陽電鉄は東須磨と山陽明石駅近くに雨量計を設置。どちらかで時間雨量60ミリか、降り始めから300ミリを超えれば山陽須磨-山陽垂水間の速度を時速25キロ以下に落とす。同社は「崖が近く、線路に崩れてくる可能性があるため」と説明する。

今回は18日始発から午前9時45分ごろまで同区間で徐行運転。それ以外の時間は通常運転だった。

鉄道の安全に詳しい安部誠治関西大学教授(公益事業論)の話 都市部の中核的な鉄道の運休は社会的影響が大きいが、各社が規制値に基づいて判断するのは必要なことだ。JR西が私鉄に比べ基準が厳しいのは過去の事故などを踏まえたものであり、妥当だと思う。ただ、乗客には運転再開のめどなどを丁寧に知らせてほしい。近年は頻発する集中豪雨など自然災害が変化しており、盛り土の強化などで運休リスクを減らす一方、安全の重要性を乗客に理解してもらう努力がいる。利用者も利便性だけでなく安全性を重視する必要がある。


(神戸新聞NEXTより)
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確かに運休が長引いた印象はあった。
しかし事情を考えればやむを得ない部分もある。

JR西の判断そのものは間違っていないのではないか。
線路の浸水だけでなく、土砂災害も警戒の対象としているのは近年の豪雨被害の教訓といえるし、その意味では基準を1時間雨量ではなく積算雨量とした点もむしろ評価されていい。

もちろん、雨量と災害発生の関係には地域差があり、一律の基準でいいのか、という問題もある。
また、JRの運転系統が長いこと(例えば長浜から網干のような)も混乱を大きくする遠因となっている可能性も高い。

私鉄各社のように徐行運転で様子を見る、というのも利用者の利便性からは一つの案だが、万が一土砂災害に巻き込まれた際にはより大きな代償を払うことになってしまう。
このあたりは沿線事情にもよるので簡単な比較はできない。

むしろ最大の問題は情報提供が上手くいかなかった点だろう。
台風の経路から予め全休の基準には達しなかったというのは仕方ないにしても、詳細な情報を出し続けながら、利用者に外出自粛を呼びかける手だてはあってもよかった。
マスコミやインターネットを上手く使うことはもちろん、JR東日本のようなアプリを普及させるのも一案だろう。

今後は現実的な情報提供の方法を確立していくことは急務になる。
と同時に、利用者側も安全重視の考え方と、気象状況による交通混乱のリスクは今一度認識する必要がありそう。
もちろん首都圏も例外ではない。






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Last updated  2015.07.19 09:07:10
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