|
テーマ:最近観た映画。(39144)
カテゴリ:映画
'50年代、スコットランド・グラスゴーの運河で、小さな荷役船の住み込み船員として働くジョー(ユアン・マクレガー)は、ある朝、若い女性の死体を引き上げた。その死体は、スリップ1枚だったが外傷もなかった。水死体のことが気になる一方で、人妻で船長のエラと不倫関係に陥っていくジョーであった・・・
というお話で、ジョーがその死体に関わっているというのは容易に想像がつくんだけれど、なぜ?どうして?どうやって?と謎が明らかになっていく過程の描き方がよかったです。現在の状況と過去の思い出を、うまいぐあいに交錯させたりしてね。 ユアン・マクレガー、めっちゃ、うまい! 私にとってユアンは、「スター・ウォーズ」と「ビッグ・フィッシュ」の人で、そこそこうまい人くらいの感じだったんだけど、ここまでうまい人だったとは! というか、「いい人」ばっかりやってるイメージが強かったんだけど、今回のようなダークな役(どうしようもない男なのに女は惹かれてしまうみたいな)も演じきれてしまうんだなあと。 やっぱりイギリス?みたいな、暗さ(話も画面も)もよかったです。 グラスゴーってきっとこんなところなんだろうなとわかるような空気感も・・・ ネタバレなので、これから観るつもりの人は読まないでくださいね。 ↓ 無実の人が有罪になってしまうのは酷い話だなーと思いましたですよ。そういう「時代」だったんでしょうか。 本当は事故で、その人は事実無根だと言いたくても、自分が「犯人」にされてしまうことを恐れて、名乗りでなかったジョー・・・それを一生引きずって生きて行くのかあ~。暗いなぁ。そして、自身の空白を埋めようとして?いきあたりばったりのセックスを続けていくんでしょうか。。。ん?「猟人」ってそういうこと?? 原題は「Young Adam」というのですが(アダムという人は出てこないので、アダムとイヴのアダムのことでしょうか。)、これを「猟人日記」と訳した人はスゴイ!って思いました。私なんて、タイトル見ただけで「観てみたい!」って思っちゃいましたもの。 音楽もものすごく良くて、かのデヴィッド・バーンが手掛けられております。暗くて、もの哀しくて、美しい音楽が、作品にとってもマッチしていました。 ----- シアター・イメージフォーラムでの上映だったんですが、お客さん5人くらいしかいなくて・・・経営、大丈夫なのかな? 今回、会員になったので、足繁く通おうと思います。 次は「DEMON LOVER」を観たいです。 「君に読む物語」に「氷の国のノイ」も、またやるらしいです。楽しみ! ----- ネットで検索してみたら、戸川昌子さんの 「猟人(りょうど)日記」という小説があるらしいです。その内容からして、ここから邦題をつけたのかな?って思いました。ちなみに、「猟人(りょうじん)日記」は、ロシアの文豪、ツルゲネフでした。倉多江美さんのマンガであったような、なかったような・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|