東京、2日目。 学会での用事を済ませた後、
サントリー武蔵野ビール工場へと向かう。品川からJR、京王線を乗り継いで約一時間、のどかな田舎風景の府中市内に工場はある。昨年
「モルツ4水系飲み比べセット」を試飲した際、筆者が一番美味しいと感じたのは「丹沢水系」のビールだったが、それを造っているのがここ武蔵野ビール工場なのである。
見学者は筆者を含めおよそ40人、平日にしては結構な人の入りである。ビールの製造方法、製造過程など一通りの説明を聞いたが、地下深く汲み上げた「天然水」のみを使用している、というのが一番の“こだわり”ポイントらしい。 なるほど一般の水と比べ天然水のほうが良さそうだというイメージはあるけれど、どのような味わいの差になるのか、言葉で説明を受けても実感するのは難しい。しかし「天然水100%使用」を打ち出した頃からサントリー・モルツの味は明らかに改善した、それだけは確かなのである。
60分の工場見学コース、最後はお決まりの、無料試飲会。短い時間ながらザ・プレミアム・モルツ→モルツ→ザ・プレミアム・モルツと、3杯のビールを頂いた。特にザ・プレミアム・モルツの味わいが絶品!他のビールと比べて強めだと思っていたクセがほとんど感じられず、コクがあるのにスッキリしている。家で飲むのとはビールの状態が違うから当然ではあるが、工場で飲むビールはさすがに美味い。なかなか再訪する機会がないこと、それだけがちょっと残念な見学会であった。