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カテゴリ:ビールとウィスキーの話
お安い「発泡酒」や「第3のビール」だけでなく、高級タイプの「プレミアムビール」も最近よく売れている、らしい。その火付け役となったのはご存知、サントリーの「ザ・プレミアム モルツ」である。ビール党にとっては悪くない展開といえよう。
さて、アサヒのプレミアムビールには「熟撰」が既にあるのだが、これはお店専用の商品であり、一般には“贈答用”としてしか流通していなかった。そこでこの夏、新たに投入されたのが「プライムタイム」である。お値段は少し高めながら「ヱビス」よりは安い、という中途半端な設定になっている。 アサヒのHPを見ても、製造方法や内容がよくわからないので、まずは原材料を見てみよう。麦芽100%のビールであるということ以外に“窒素”という見慣れない表示があるのに気づく。窒素は分子量が小さいため、通常のビールに使われている炭酸ガスと比較して、泡立ちがよりきめ細かくなる・・・ということらしい。(当然ながら缶から直接飲んだりすると、その工夫は何の意味もなさないことになる。) それでは試飲してみよう。これは相当に洗練された、なめらかな味わいだ。もともと洗練さには定評があるアサヒビールだが、“スキッと爽やか感”だけに偏っている「スーパードライ」と比べると2ランクは上の味がする。(キリンのような)雑味の多いビールが苦手な方には良い選択肢となるだろう。麦芽100%にしてはうまみとコクがもう一歩であり、少々物足りない感じはするけれど、アサヒにそれを求めるのは最初から無理というものだろう。 筆者の評価=☆☆☆★(最高は☆5つ、★は☆の1/2) ついでながら今までに出た「プレミアムビール」(筆者が飲んだことのあるもの)を、個人的評価を併記しつつ挙げておく。 サッポロ「ヱビス 超長期熟成」※ ☆☆☆☆☆ サントリー「ザ・プレミアム モルツ」 ☆☆☆☆★ キリン「ブラウマイスター」 ☆☆☆☆ サッポロ「ヱビス」 ☆☆☆☆ キリン「ビール職人」※ ☆☆☆★ アサヒ「プライムタイム」 ☆☆☆★ サントリー「モルツ スーパープレミアム」※☆☆☆ アサヒ「熟撰」 ☆☆☆ (※現在は発売されていない) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 16, 2006 11:20:19 PM
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