これは60、70年代にサンフランシスコのベイエリアで実際に起きた連続殺人事件をもとにした映画でメチャメチャ面白かったです。

1969年7月4日サンフランシスコ郊外でカップルが何者かに撃たれる事件が起きる。女性は死亡し、男性はなんとか一命をとりとめた。
8月1日ZODIACと名乗る男がベイエリアの新聞社3社に犯行声明文と謎の暗号文を送ってきた。そしてそれをもとにサンフランシスコ警察は動き出すが9月27日新たにカップルが襲われ、10月11日タクシー・ドライバーが襲われるのだった・・・・・。

これは新聞社San Francisco Chronicleで漫画家をしていたRobert Graysmithの本が原作になっています。
彼はマンガ担当だったんですが新聞社にZODIACからの暗号文や事件の情報が送られてくるのを傍で見て興味を持ち、独自で捜査を始め一冊の本にまとめます。

このRobert Graysmithを演じるのはJake Gillenhaal（「Brokeback Mountain」）です。

他にもRobert Downey Jr.やBrian Coxなど有名どころが出ています。

監督はデビッド・フィンチャー（「ファイト・クラブ」）で彼のカメラ・ワークやポップな演出は面白いと思います。

サスペンス映画ではありますが、ハラハラ・ドキドキと言うよりZODIACを追う男達のヒューマン・ドラマがメインになっています。

この事件どっかで聞いたことあるなあと思っていたら「ダーティ・ハリー」がこれをもとにしていました。そしてこの映画のなかでRobert Graysmithが「ダーティ・ハリー」を見るシーンがありました。

メチャメチャ怪しい容疑者はいますが一応まだ未解決な謎の事件です。この事件をもとにいろいろ犯罪小説や映画も作られています。事実は小説より奇なりと言いますが、本当に不思議な事件です。

バイバイ