カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、東野圭吾さんの「
名探偵の掟」です。 短編集になります。 ●あらすじ 探偵の天下一大五郎と警部の大河原番三。警部は探偵小説のお約束のように天下一を煙たがっていたが、それは演技だった。小説の世界を認識している彼らは、嫌々ながら自分の役回りに忠実な役割を果たしていた。 ●簡単な感想 どこかで見たことがあるような、と思ったらドラマ版を見ていました。原作の天下一さんは若いかっこいい人ではなく、ヒロインも不在でしたが。ドラマ化したら恋愛要素を取り入れられるというのは見事に当たっていました。天下一さんが女性になるよりは良かったと思いますが、恋愛要素はそんなに必要なのか疑問です。 メタミステリなので好みの分かれるところだと思います。現実世界?と小説の世界を探偵と警部は行き来したりします。警部はともかく、探偵は探偵であることが嫌そうです。こんなに密室が嫌いな探偵ははじめてです。 昔は犯人逮捕時には港が定番だったというのは意外でした。高飛び等を考えれば荒波が岩を打つ崖の上であるより必然性は高そうですが。 登場人物の名前の適当さ加減も面白かったです。ミステリーとして楽しむ作品ではないと思うのでトリック等に期待はしない方が良いかと思いますが、ユーモアミステリーの一環として楽しめるかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.28 22:01:56
コメント(0) | コメントを書く
[ミステリー] カテゴリの最新記事
|
|