カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、鈴木光司さんの「
![]() 神々のプロムナード」です。 ●あらすじ 親友である松岡が行方不明になったと親友の妻の深雪から聞かされた村上史郎は、松岡から不審な電話を受けていたことを思い出す。わずかな手がかりを元に深雪と共に松岡を探し始めると、「天地光輪会」という宗教団体に行きついた。 ●簡単な感想 三人称で綴られる小説です。結果が先に書かれて、後から経緯の説明があることがたびたびあったので少々読みにくかったです。 一般人である親友を探しているうちい芸能人が関わってきて話が大きくなっていく、という流れです。淡々と書かれているので終盤以外はあまり盛り上がりはないです。 以下はネタバレを含む感想です。 読まれた方のみ反転してご覧ください。 TVを使って大成功はいいのですが、深雪が付いていった状況がいまいちよくわからず、いきなり8年後の世界になっているので置いてきぼりな感じでした。男性に頼って生きてきた女性が一念発起して頑張ることがないとは思わないですが、司法試験にほぼ合格です、未来は安泰ですと書かれてもギャップが激しすぎてどう思えばよいか良くわかりません。 捕らわれていたわけでもないのに、暗号のような言葉だけで「妻子をよろしく」と伝えられると思う松岡さんもおかしいです。村上さんが深雪に好意を持っているというだけで子供ともども押し付けて自分はしたいことをしようとか身勝手にもほどがありますし。養育費を払う気など毛頭なさそうです。「捜索願を出さないように」というのも、いい大人が自主的にいなくなった状況で捜索願いが出されたところで警察が探し回るわけもないので、わざわざ何度も電話をして言い含める意味も良くわかりません。 以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.07 23:06:04
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