カテゴリ:ミステリー
本日ご紹介するミステリーは、貫井徳郎さんの「
誘拐症候群」です。 ●あらすじ 誘拐された子供の身代金は500万~700万円。親は警察に知らせることなく身代金を用意し、翌日に子供は帰ってきていた。同じ頃、誘拐された子供の身代金として一億円が要求された。親と知り合いだった武藤がなぜか身代金の受け渡し役に任命される。 ●簡単な感想 「症候群」シリーズ第二弾です。 環さんを中心とする警察の特別機関が活躍する話ですが、今回は武藤さんがメインで他のメンバーはそれほど登場しません。 全体的に勘の良い登場人物が多いような気はしますが、それほど無理はなかったように思います。 以下はネタバレを含む感想です。 読まれた方のみ反転してご覧ください。 武藤さんは責任を感じすぎだと思いました。車を替えられていたことに気が付ける人はまずいないでしょうし、仮に気が付いたとしても指示通りに動くより他に方法はなかったでしょうし。 高梨さんの殺人については、このまま逃げてしまえても良いかと思えました。親のせいでとんでもない人生になってしまいましたが、奥さんと一緒にいられると良いです。 咲子は守られすぎな気がしますが、そもそも知らなかったわけですからそれほど重い罪にはならなさそうです。 ジーニアスは最後まで名前も出てこない人でしたが、最後にはちょっと可哀そうな気もしました。ゲームで子供を誘拐するような卑劣な人に同情の余地はないのですが、さすがにやりすぎ感は否めません。だからといって環が悪人とまでは思わないですが。 以上です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.23 22:24:25
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