路上でよくマンホールを開けて工事している光景を見かける。そおっと上から覗くと人が入っている。
マンホールとはよく言ったもので、英語で「人間の穴」Manholeとつづる。辞書には「下水道などに人が入れるように作った縦穴」と書かれている。要するに人間が縦に降りていく穴なのだ。
このマンホールを観察すると決まってふたは丸い形をしていることに気づく。普段、気にしてない人はそう言われればそうかなと思うに違いない。例外的に四角いふたもあるが、丸い形のふたにしているのには、非常に重要なわけがあるようだ。
マンホールのふたが丸いのは、ふたが穴の中に誤って落ちないようにするためだ。たとえば、四角い形のふたの場合、対角線のほうが四角の一辺より長いので、ふたを開けるときに誤ってマンホールの中へ落としてしまう可能性がある。下に人間がいたら、直撃、これでアウト。一方、丸いふたなら、ふたの直径よりも穴の直径のほうが少し小さいので、どの向きにしても落ちようがないのである。
こんどマンホールを見かけたら、確かにふたは丸い、これは安全なマンホールだと意識して通り過ぎるとよい。
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