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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:インドネシア田舎暮らし
家を建てたことがある。
もちろん私がカナヅチでトントンやったわけではなく、施工主として、という意味である。 20代で家を建てるなんて、インドネシア人の旦那と結婚しなければありえなかっただろう。 建築を仕事とするプロを3人雇い、その他に単純肉体労働をする人を4~5人雇った。 彼らのチームワークはすばらしく、椰子の木が生えていた場所にあれよあれよという間に家が姿をあらわした。 だが、彼らにはできないことがある。それは屋根を作る作業だ。 レンガとセメントを主な材料とする家を作るのが彼らの仕事。 木で屋根を作るのは、やって出来ないことはないが、ここは屋根のプロに任せたほうがいいということになった。 あらわれた2人の屋根のプロは真っ黒に日焼けしていた。 家を建ててくれていた人たちも日に焼けていたが、この2人は本当に黒い。夜は姿が見えないんじゃないかというくらい。 彼らは建物の上に上がると、休憩時間まで降りてこない。 赤道近くの太陽の下、木陰もないところでひたすら作業をする。見ていて気の毒になる。 イスラム教ではラマダン月は、日の出から日没まで飲み物や食べ物を取らず断食する。 信じられないことに、彼らはラマダン月は飲み物も飲まずに1日中炎天下で働くという。 熱中症で倒れそう! おかげですばらしい屋根が出来上がった。 鬼瓦の位置には雄鶏の瓦を置いた。今から考えるとちょっと変な趣味?だが、彼らが懸命にやってくれたのだからこのままにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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