|
カテゴリ:インドネシア田舎暮らし
雨の夜は焼き鳥(サテ SATE)が恋しくなると旦那は言う。
インドネシア・ジャワ島の田舎で暮らしていたときのこと。 夜になるとどこからともなくシャリンシャリンという鈴の音が聞こえてきた。 サテ(SATE 焼き鳥)売りだ。 自転車の荷台に炭火を載せて村々を売り歩いている。 普通10本まとめて売っていて、甘辛いピーナツソースをかけて食べる。 私たちの村に来ていたのは自転車だったが、よく手押し車で商っているのを見かける。 どういうわけだかサテ売りの手押し車は船の形で、サテ売りのおじさんはイスラム教徒の黒い帽子をかぶっているのがお決まりだ。 そしてタイヤにつけた鈴の音で、人々にサテが来たことを知らせる。 食べ物にはそれぞれ音がある。 「ボンボン」とドラを打ち鳴らすのは、アイスクリーム売り。 「カチカチカチ」と拍子木のような音は、シオマイ(SIOMAY)という煮物。 「カンカンカンカン」と陶器をスプーンでたたくのは、雑炊(ソト SOTO)。 同じ陶器をスップーンでたたく音でも夕闇が迫ってきた頃なら、肉団子スープ(バッソ BAKSO)だ。 他にもテーマ曲を流す大手のアイスクリームメーカーもいる。 家の中にいても、音で何がきたかすぐにわかるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[インドネシア田舎暮らし] カテゴリの最新記事
|
|