アルある日記

他人のことを載せるのはどうかとも思ったが、
私のグチと思って読んでいただきたい。

アル症病棟で同室だったＲから電話が掛かってきた。

Ｒは１日違いで私と同じくアル症診断、即入院した女性。

先月１ヶ月だけで40回ほど携帯に掛かってきてたが、
私は３回しか出たことがなかった。後は無視。

ロレツが回らない状態で「飲みた～いの！ど～しよ～？」と
いうのが何度かあったため電話に出るのをやめていた。

しかし先週などは毎日４～５回と増えてきたので、
さすがに私もイラッとしてきて思い切って電話にでた。

案の定、ロレツが回っていない。

シラフで１日に何回もかける訳ないもんね。

最初から「飲んだんでしょ？」と聞くと
「連続じゃないけどね、へへ～」と自嘲気味な笑い。怖い。

「今は酔ってないよ～」と言うが、シラフの人が飼い犬を電話口に
出して、「お友達何て言ってた？」と犬に聞くかね？

３分近く電話で犬の吐息を聞かされた私には狂気としか思えない。

その後、酔ってトイレが間に合わず玄関でもらしてしまい、
放心しているところを帰ってきた旦那さんに見つかり大目玉など
怖ろしい話を笑いながら話してきたので、
「このまま飲んだら死ぬよ」とハッキリ言った。

Ｒはもうすぐ60才。内臓はボロボロで死ぬまで薬が手放せない。

入院を勧めたが、夫が入院はダメだというらしい。ホントか？

Ｒは退院３日前に無断延泊・飲酒して強制退院になっている。

アラ還のＲが強制退院覚悟で無断延泊した理由は同室の人の嫌味に
耐えかねてと言っていたので、ちょっと同情していたが限界。

キツイ嫌味を言われたというのも私が退院した後らしく
実際に見聞きした訳じゃないしね。

「自力で断酒出来るの？」と聞くと「だって旦那が飲めって」
とかゴニョゴニョ･･･

「玄関で失禁するアル中に酒勧める訳ない。ウソでしょ。
　断酒したい、入院イヤ、酒止まんないの旦那のせいって･･･
　私に電話したって酒は止まんない。意味ないし迷惑だから。」
とハッキリ申し渡した。

果たしてＲが酔った頭で理解できたかどうか不明だが
携帯は着信拒否に設定した。

禁酒・断酒ブログで、自分で気付いて断酒している人などと
交流を持つようになって１ヶ月くらいだろうか。

アル中が酒を飲むのは意志の強弱ではないと病院で言われたが
ちょっとは意志も関係あるのではないかと思うようになった。

Ｒは他の元患者さん数人に電話を掛け捲っており、
「Ｍさんはねぇ、実家に帰ったけど、お母さんが面倒見てくれないって
　泣いてたの･･･私なんか幸せな方だと思って」とか言っていた。

アル中は否認の病気なので、アル中同士でいると同じ所ではなく
違う所探しを始めてしまうと院内学習会で言っていたな。

やっぱり全てを失って底つき体験しないと諦められないのか･･･？

私だって飲んでしまえば他人事ではない。

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