3015933 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

今日もプレイミス

今日もプレイミス

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

 おおむねリンクフリーです。リンク報告もあってもなくてもかまいません。こちらもリンクフリーのサイトには連絡なしにリンクします。

にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ

Calendar

Archives

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

エコすけ@ Re[2]:【ゲーム紹介】ユーフォリア:無知は至福(Euphoria: Ignorance Is Bliss)(05/14) shirohineさんへ そうでしたか… ご丁寧に…
エコすけ@ Re:【ゲーム紹介】ユーフォリア:無知は至福(Euphoria: Ignorance Is Bliss)(05/14) おはようございます! はじめましてなので…
しゃみ・ぺけぺん@ Re:【プレイ日記】ヴェルサイユ1919会(11/10) 名前忘れてたやつ、わかりました! 「How …
2014.01.10
XML
カテゴリ:和訳

ボックスアート
王と暗殺者ボックスアート.jpg

ゲームボード(上級者用B面)
王と暗殺者ゲームボード.jpg

 デザイナーは2012年にREBEL.plから「メルクリウス」を出した、ポーランドのŁukasz Woźniak。2013年にはこのゲームと「7 Days of Westerplatte」を発表している。パブリッシャーは先日紹介した「メタルム」と同じGalakta。このゲームも2人専用だが、「メタルム」のテーマがSFであるのに対し、こちらは対極とも言える中世もの。さらに、「メタルム」が同じ土俵で勝利点を競う形式であるのに対し、こちらは担当する陣営によって実行できるアクションも勝利条件も異なる非対称ゲームとなっている。

 舞台は中世ヨーロッパ風のどこかの城下町。お出かけしていた君主が護衛を引き連れて帰ってきたが、こいつが暴君で、市民に蛇蝎のごとく嫌われている。にもかかわらず、町の大広場を悠々と歩いて横断しようと言い出した。護衛の騎士にとってはいい迷惑だw 市民はこれを千載一遇のチャンスと捉え、殺ってしまうことにした。暗殺者プレイヤーは大勢の市民の中に暗殺者を潜ませ、国王に2ダメージ与えて暗殺することを目指す。国王プレイヤーは国王を騎士で守りつつ、城門をくぐって安全な城内に到達することを目指す。

 ボード上の初期配置マスに国王、騎士、市民マーカーを置く。暗殺者プレイヤーは12枚ある市民カードから3枚を秘密裏に選び、裏向きで手元に置く。これがそのゲームで正体を隠している暗殺者となる。正体を明かすまで、暗殺者マーカーはボード外に置いておく。

王と暗殺者マーカー.jpg
 騎士(左)、暗殺者(中央)、国王(右)、市民たち(奥)を表すマーカー。これをボード上で移動させることになる。暗殺者はゲーム開始時点では市民に紛れているので、まだボード上には置かれない。

王と暗殺者市民カード.jpg
 市民カード。こんなのが12枚あるので、そのうち3枚を暗殺者として選ぶ。皆さん相当怒っていらっしゃるw

 準備ができたらゲーム開始。まず最初にラウンドカードを山札から1枚めくり、各プレイヤーがそのラウンド中に使用できるアクションポイントを決める。

王と暗殺者ラウンドカード.jpg
 ラウンドカード。左端のカードでは、暗殺者プレイヤーは市民や暗殺者のために5APを使うことができ、国王プレイヤーは国王のために1AP、騎士のために6APを使うことができる。国王側の一番下に足枷アイコンがある場合、国王プレイヤーは市民を捕縛することができる(後述)。

 ラウンドごとに、常に国王プレイヤーが先に全APを使ってアクションを実行する(余らせたAPは失われる)。そのあと暗殺者プレイヤーが全APを使ってアクションを実行する。APの使用順や、どの騎士/市民/暗殺者に対して使うかは任意。

 国王は「移動」しかできない。ただひたすらに城門目指して移動するだけ。しかし国王のAPは全体的に少なめで、斜めには移動できず、屋根に登ることも、他のマーカーがあるマスに入ることもできない。初期配置マスから城門までは最短で13マス(B面の場合)あり、ラウンドカード(A面プレイ時には15枚、B面プレイ時には14枚)が尽きた時点で城内に入っていない場合にも国王側の負けとなるので、じりじりとした移動が国王プレイヤーの胃を痛めることになるだろうw

 対して騎士はさまざまなことができる。「移動」の他、通りマスから屋根マスに「よじ登り」したり(大変なので2APかかる)、逆に屋根マスから通りマスに「降下」したりできる。移動先に市民/暗殺者マーカーがあれば、それを同じ方向に押し出すこともできる(複数のマーカーが連鎖して押し出されることもある)。市民が国王の行く手を阻んで入城の邪魔をしている場合、騎士が道を切り拓くことになるだろう。

 そして「暗殺者の抹殺」と「市民の捕縛」。正体を明かしている暗殺者がいる場合、そのマーカーに隣接して斬り捨てることができる。正体を明かしていなくても怪しげな動きをする市民がいる場合、そのマーカーに隣接して捕縛することもできる。いずれにせよそのマーカーはボードから取り除かれるので、まあ市民を斬り捨ててると見なしてもいいw さすがに証拠もろくにない市民をばっさばっさと斬り捨てていくわけにもいかないので、「市民の捕縛」はそのラウンドのアクションカード上に足枷アイコンがあるときに限り、ラウンドごとに1人だけ実行することができる。暗殺者として正体を明かす前に市民が捕まることもあるが、それが最後の暗殺者でない限り、暗殺者プレイヤーはその事実を公開する必要はない。国王プレイヤーはゲームが終わるまでドキドキし続けるということだw

 国王プレイヤーが全アクションを実行したら暗殺者プレイヤーの手番。市民にできることは「移動」「よじ登り」「降下」の3アクションだけで、騎士とは違って押し出しを行うことはできないので、移動先が空きマスでなければならない。

 暗殺者プレイヤーは手番中の任意の時点で暗殺者の正体を好きなだけ明かし、対応する市民マーカーを暗殺者マーカーに置き換えることができる。正体を明かした暗殺者は市民としてのアクションに加え、隣接している騎士を抹殺したり、隣接している国王を攻撃したりすることができる。国王への攻撃には2APかかるが、国王は2点負傷すると死亡するので、4AP残ってる状態で市民が国王に隣接する状態は絶対に避けなければならないだろう。そいつが暗殺者だった場合即死だからなw

 こうしていずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすまでプレイを繰り返す。3人の暗殺者を(正体を明かしているかどうかにかかわらず)全滅させるか、国王マーカーを城門マスから城内に移動させたら国王プレイヤーの勝ち。国王を2点負傷させて暗殺するか、規定ラウンドプレイして国王の入城を阻止したら暗殺者プレイヤーの勝ち。


 非対称2人ゲー、しかも勝利条件まで大きく異なるものはウォーゲームではありふれているが、ユーロゲーだとそんなにはないんじゃないかな。最近だと「アンドロイド:ネットランナー」とか「ドラコ」くらいか? 多人数なら「スコットランドヤード」系や「呪いのミイラ」とかあるな。

 このゲームには正体隠蔽要素があり、これこそが肝になっている。国王プレイヤーは市民を何人捕縛しても、それが暗殺者かどうか分からないので最後まで気を抜けない。かといっていつまでも正体を隠していては、暗殺者プレイヤーは国王を攻撃することができない。今近寄ってきた市民が暗殺者じゃないか? 捕縛するか? しかし捕縛は1人しかできない。もしこっちじゃなくてあっちが暗殺者だったら……。ここで2人の暗殺者の正体を明かして、騎士を1人倒して道を開けば国王に1ダメージ与えられる。しかし次ラウンドの騎士のAPが多めだったら2人とも返り討ちだ。あと1人でもう1ダメージ与えられるか……?

 「指輪戦争」でも感じたが、勝利条件が2つずつあるのもいい。片方だけに注力すると、相手がそれを阻止するのは比較的容易だろう。両者とも両方の勝利条件をにらみつつプレイしなければ勝利は難しいんじゃないか。

 バランス調整が大変なうえ、どっちかが明白に有利だとゲームにならないので、非対称ゲームをうまく作るのは難しいんじゃないかと思う。その点は「メタルム」より不安だが、まあこれはやってみないと分からない。プレイする機会があったら、両陣営を最低1回ずつは担当したいところだ。

BGGの和訳ルール






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.01.22 14:16:36
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.