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カテゴリ:きいろいとり と しろいとり
前回までのおはなし しろいとりが目を覚ました時 そこは青々とした柔らかな草の上でした 一体どのくらい気を失っていたのかわかりませんが どうやらとても遠くまで突風に飛ばされてしまったようです 辺りはこれまで一度も目にしたことのない景色でした それでも大きな怪我が無く済んだのは このふかふかの柔らかな草がクッション代わりになって 地面に叩きつけられた時の衝撃を和らげてくれたからでしょう しろいとりは大きく息を吸い込むと 少し足元をふらふらさせながら ゆっくりと起き上がりました そして辺りを見回すと きいろいとりが一羽遠くからしろいとりを見ていました きいろいとりを見つけたしろいとりはホッとして 良かった~ ここが何処なのかあのきいろいとりさんに聞いてみよう! と一歩足を踏み出しました すると... 遠くの茂みの中からもう一羽同じような黄色い鳥が現れました そして 一歩また一歩しろいとりが進む度に茂みから現れるきいろいとりも 一羽もう一羽と増えていきました そして一番初めに現れたきいろいとりまであともう少しという所で しろいとりが足を止めて改めてぐるりと周りをみてみると いつしか しろいとりは今まで見たこともないくらい沢山の きいろいとりに囲まれていました いろも形も大きさもほとんど同じきいろいとりが 皆、無表情でしろいとり一羽を見ていました ~第9羽へつづく~ ランキングに参加しています 時々ポチッとクリックして頂けるととても嬉しいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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