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カテゴリ:きいろいとり と しろいとり
しろいとりは種を抱えて 片方の翼のきいろいとりの住む森へと向かいました するとそこにはやはりたくさんのきいろいとりが住んでいましたが 皆ずいぶんと年老いたきいろいとりばかり... 年老いていないきいろいとりは 片方しか翼がなかったり 羽がボロボロだったり 鳴くことが出来ない鳥達で 皆 何かしら特徴のある鳥達のようでした しろいとりは疑問に思っていることを 思い切って言葉にしてみました 「どうして他のたくさんのきいろいとりさんたちと暮らさないのですか?」 すると さっきの片方の翼のきいろいとりが 「ここは ”離れの森” といって ”中心の森” に住んでいる他のきいろいとり達に 仲間と認めてもらえない鳥達が ひっそりと暮らしているのです」 しろいとりは続けて質問しました 「どうして仲間ではないのですか? 白い色の羽をした私と違って 皆さんは同じ黄色い鳥さんではないですか」 すると片方のつばさのきいろいとりは答えました 「私たちは 中心の森 に住む他の黄色い鳥達のようには 上手く飛べなかったり 上手く鳴くことができなかったり 歳を取り過ぎていたりするのです」 それを聞いたしろいとりは 自分が仲間と認めてもらえなかった時よりも 更にショックを受けました なぜなら 月日が経てば歳を重ねるのは当たり前だし 実際 しろいとりはそんな鳥達から 昔話を聞くのがとても好きでしたし 何より 上手く飛ぶことが出来なくても 上手く鳴く事ができなくても そんなことはどうでも良いことで 他の事でどんなに素晴らしく褒め称えるべき事が あるかも知れないと思ったからです ~第14羽へつづく~ ↑いつも読んで頂いて有難うございます↑ ポチっと応援して頂けると嬉しいです 迷子のオカメインコを探しています ずっと鳥さんを探し続けているご家族様がいらっしゃいます どうぞ皆様ご協力をお願い致します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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