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テーマ:ニュース(99441)
カテゴリ:カラーマーケティング
本日はドイツ選挙の日。
このブログを書いている今現在、大変面白い状況になっている票の流れですがその部分は置いておいて先日書いた選挙と色のテーマを掘り下げ、 本日は更に全ての党に焦点を当てて書いてみたいと思います。 ドイツでは、それぞれの党にシンボルとなる色がついています。 人々は、党の名前の変わりに「黒-黄色」、「赤-緑」などと色でそれらを言い表す事も頻繁。 さて、それらの党と色はと言うと・・・・ A.ドイツ社会民主党(SPD) = 赤 B. キリスト教民主同盟(CDU) = 黒 C. 緑の党 = 緑 D. 自由民主党(FDP)= 黄色×青 E. 左翼党-民主社会党= 『紫』 ★(上記党名クリックで、象徴色が一目瞭然の各党のHPに飛ぶようになっています。そのわかり易さがとても面白いので、是非ご覧になってみて下さいね。Eのみ、ドイツのものはあまり紫が使われていないので、オーストリアのものもリンクしました。『紫』の文字をクリックするとそちらへ飛びます。) 党の象徴とされ、あらゆる所に掲げられているこれらの色彩、 それらは、遠くヨーロッパの歴史に由来するそうです。 知られているのは、古きローマ時代の競馬での色。 競馬といっても、馬車のように馬が小さな車を牽いて走るレースで、その車の色が様々に分けられていたとか。 そうしてスポーツとして始まったグループの色分けが、後に意味を持ち、宗教や政治が絡んで同じ主張を持つ人々の「党」へと発展していった様です。 A.) SPDの赤 中世ヨーロッパでとても優勢だった色、 そしてフランス革命のシンボルの色でもある赤。 SPDはその赤をシンボルとして掲げています。 B.) CDUの黒 先日CDUについてはオレンジを取り上げて書きましたが、それは彼らがマーケティングに使用している色であり、本来のCDUの色は黒なのです。 CDUは名前の通りキリスト教の党。 この党のシンボルとなっている黒は、キリスト教の伝統、 特にプロテスタントの牧師さんのローブ(マント)の色と関連しているとか。 この党がオレンジでマーケティングしている事については先日触れましたが、オレンジの歴史的背景「オレンジ革命」に関してはまたの機会に書きますね。 C.) 緑の党の緑 古代から「自然」「生命」「成長」と「希望」等の象徴とされてきた緑。 その色を、環境やエコロジーを一番の主張とするこの党が選んだ事に疑問はないでしょう。 D.) FDPの黄色 光のように明るく輝き、一番の誘目性を持つ黄色、元気と活力の象徴である黄色を前に出し、そのアクセントとして青を使うこの党。 誠実さの青と組み合わせることで、より有効的に党のイメージを創りあげています。 E.) 左翼党-民主社会党の紫 この党は、今年2005に新しく結成された党。 彼らの主張は、社会の全ての者への平等な権利。 ゲイ運動をサポートし、同性愛者同士の結婚を可能にしたのも彼らの功績です。 紫は、ゲイ運動の色。 それだけではないものの、それも理由の一つと言われています。 この党にまだまだ力はありませんが、それでもやはり、多少の票を得ているのは事実。 その事実上、過去には他の党へ投票されていた分の票が分散され、結果どの党もが50%に満たないキワドイ戦いになっているといっても過言ではない状況です。 さて、これからどのように動いてゆくのでしょうか。 各党 色グラフの行き先結果が気になる所ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.19 05:57:38
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