カテゴリ:カテゴリ未分類
大橋光夫昭和電工相談役
7月16日(火)の日経新聞夕刊のコラム「明日への話題」において、昭和電工相談役の大橋光夫さんが「ネクタイ」と題して書いていらっしゃいます。 クールビズで夏にネクタイをはずす近年の慣習について、「最近は、会合でネクタイをしていると、それだけで周囲から冷たい視線を浴びせられる」として、「上着の着用は自由とするが、ネクタイは原則つける」ようにすべきだと提案されています。 野暮(やぼ)に近いのは 大橋さんは、「先日の米中会談での、オバマ大統領と習近平国家主席のノーネクタイと白いシャツ姿は野暮(やぼ)に近かった」とコメントされています。あらためてネットで首脳会談の記者会見の写真を見てみますと、薄茶のスラックスにブルーの長袖のワイシャツを合わせて腕まくりをしているオバマ大統領の姿は、引き締まった身体もあって決して野暮ではありません。一方、濃紺のスラックスに白の長袖のワイシャツを合わせて袖を長くしたままの習近平主席は、丸がかった体型もあって、スーツ姿のときのような威厳がありません。 もしかしますと、大橋さんは、「オバマ大統領と習近平国家主席」ではなく、「オバマ大統領と会った習近平国家主席」が野暮に近かったと書きたかったのかもしれません。そこを、日本の財界人が習近平主席を一人名指しでファッション批判したとなり、尖閣問題で揺れている日中の関係を悪化させることを懸念して、「野暮に近い」にオバマ大統領を巻き込んだのかもしれません。 ネクタイの効用 いずれにしましても、ビジネスマンの場合、ノーネクタイ姿ですとネクタイをつけたときに比べて見栄えが悪くなることは確かです。「ネクタイは相手に対する礼儀であり、自分の心を引き締める男の服装のポイントだ。どんなネクタイをするかで、その日への入れ込みが違う」と大橋さんは書かれています。まさにそのとおりだと思います。 ファッションは自己表現 私は、ファッションは自己表現だと思っています。就職して以来ずっとネクタイで仕事をすることが多かったこともありますが、ネクタイをつけることによって引き締まったイメージの自分を作ることができるため、夏になってもビジネスでのファッションはネクタイを締めてです。 ネクタイの選び方 その日に会う人や登場する場面を想定して、まずジャケット、次にワイシャツを選び、これらに合わせて最適なネクタイを選んでいます。ネクタイ選びに際しては、まずは、ジャケットの襟の幅に合わせて、細幅、広幅と選ぶネクタイの太さを決めます。次には、色合い、デザイン、生地の質感を考えて具体的にネクタイを選びます。最後は、選んだジャケットとネクタイに合わせて、ポケットチーフで華やか、堅実、といった雰囲気の味付けをします。限られた手持ちの服とネクタイを使いながら、その日に一番かなったものを着ていくことを、いわば自分の表現として考えています。 長袖は暑い 私は暑がりのこともありますので、夏のワイシャツは長袖ではさすがに暑く、半袖が主になっています。この点では、長袖のワイシャツに比べてエレガントさが欠けるのですが、ジャケットをできるだけ羽織ることによって多少カバーしています。 ファッションは自由に 「ファッションは考えてする自己表現」というのが私の考えです。自己表現だからこそ、自由度が大切です。私は自分の趣味で夏もネクタイにしているのです。ネクタイをつけずに自己表現を試みる人は、夏だけでなく年中ノーネクタイでいいのです。 ちなみに、ドットコモディティでは、男性について服装ガイドラインが定められています。ガイドラインですから、仮に違反があっても制裁はありません。内容はといいますと、一年を通じて「襟のあるシャツ、ジーンズ以外の長ズボン」です。服装についてガイドラインがあるとは制約の多い会社だと思う人もいるかもしれませんが、これは、逆に、メンバーに服装についての自由を確保するために定めたものです。ワイシャツでなくポロシャツであっても襟のあるシャツを着てさえいれば、ネクタイをしなくてもいいことをガイドラインによって明確化したのです。 この夏もネクタイ ささやかながら日々楽しんでいる自己表現ですので、ネクタイをしていることについて異端者を見るような視線を感じましても、この夏も日々ネクタイで仕事に出かけています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.07.20 00:17:34
|
|