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《櫻井ジャーナル》

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2011.04.05
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 今から43年前、つまり1968年の4月4日にマーチン・ルーサー・キングが暗殺された。言うまでもなくキングは人種差別に立ち向かった公民権運動の指導者だが、貧困や戦争という問題に取り組んでいたことでも知られている。当時はベトナム戦争の最中だったが、キングはこの戦争に反対し、抗議行動の先頭に立っていた。

 軍需産業は勿論、その他の大企業にとって戦争はカネ儲けのチャンスである。第1次世界大戦のとき、帝政ロシアの支配層が分裂した理由のひとつはここにある。つまり、農民を必要とする地主階級は戦争を好ましく思っていなかったが、資本家階級は願ってもないことだったのである。

 ベトナム戦争で有色人種の若者が最前線に送り込まれていたようだが、その一方で資本家など支配階級の子供たちには戦場へ行かずにすむ抜け道が用意されていた。「志願制」になった現在、アフガニスタンやイラクで殺人の道具にされている兵士の多くは低所得層の出身者である。戦争は人種差別や貧困問題と密接な関係にある。

 現在、日本の支配層は富を独占するために不公正な仕組みを築きつつあるが、そうした日本の支配層が手本にしているアメリカの貧困問題も深刻である。ここにきて労働者の権利を奪う動きも活発化してきた。そうした動きの最前線にいるのがティー・パーティー。

 一般に「草の根保守主義」と表現されている勢力だが、その実態は巨大資本の別働隊にすぎない。富裕層は自分たちに対する庶民の反感を巧妙に利用し、自分たちにとって都合の良いカネ儲けの仕組みを作り上げようとしているとも言える。アメリカのウィスコンシン州で行われている労働者の権利剥奪もそうした流れでの出来事。

 そのウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事が大富豪のコーク兄弟をスポンサーにしていることは本コラムでもすでに指摘しているが、そのウォーカー知事、今度はウィスコンシン建築協会のロビーストで、知事への大口寄付者でもあるデリー・デシャンの息子、ブライアンに年収8万1500ドルという仕事を提供した。このブライアンは20代の半ばで、大学は中退、仕事の経験もほとんどないという。庶民の所得は多すぎると考えているウォーカー知事だが、仲間には気前が良い。





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最終更新日  2011.04.05 12:38:21



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