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《櫻井ジャーナル》

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2011.10.27
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 リビアではムアンマル・アル・カダフィが殺され、米英仏は当初の目的を達したと言えるだろう。この内戦はフランスやイギリスが仕組んだもので、「民主化運動」という要素はあまりない。

 アメリカ政府の承認を受けた上でエジプトはリビアの反政府派は武器を提供しているが、その前に「革命軍」を整備する必要があった。6月頃までの兵力は約1000名にすぎなかったからだ。NATOは傭兵を集める。

 そうした傭兵の中には、コロンビアで死の部隊に所属して兵士、チュニジアの失業者やカダフィ体制に不満を持つリビア人が含まれ、アラブ首長国連邦やカタールで雇われた人もいたとされていた。今回、カタールから数百名が地上戦に参加していることを、同国のハマド・ビン・アリ・アル・アティヤ参謀長が認めている

 内乱の中で反カダフィ派はカダフィ政権の治安機関メンバー約800名を秘密裏に懐柔、カダフィ軍の内部でも3255名が寝返ったとも言われている。新体制に移行した後、カダフィ政権の警官約5000名を雇うともしている。1万から1万5000名の兵士をアラブ首長国連邦が提供するという話もあるが、リビア国内の反発も予想され、どうなるかは不明だ。

 親カダフィ派の巻き返しもありえるのだが、これはNATO軍に頼めば対応できる。暫定国民評議会や欧米諸国の有力者にとって困るのはカダフィの息子が国際機関に投降することかもしれない。「知りすぎた男」、カダフィはすでに処刑したが、息子も何らかの情報を握っている可能性があるからだ。





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最終更新日  2011.10.28 04:00:23



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