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《櫻井ジャーナル》

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2012.02.08
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 シリアでの戦闘にイギリスとカタールの特殊部隊が参加しているという情報が流れている。今後、トルコ軍が直接、戦闘に参加してくれば、大規模な戦争に発展する可能性もある。その前にアメリカが得意とする「偽旗作戦」、つまり敵に偽装して何らかの破壊工作/軍事作戦を実行し、その責任を相手になすりつける作戦を実行することもありえるだろう。

 すでに政府軍から離脱した将兵や傭兵で編成されたという「SFA(シリア自由軍)」がトルコ政府から守られながら越境攻撃を繰り返し、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制が崩壊してからはアル・カイダ系のリビア・イスラム戦闘団(LIFG)が兵士を送り込んでいる。こうした情報は本ブログで何度も指摘した通り。カダフィ体制が崩壊してから、大量の武器をNATO軍機がトルコへ運び込んでいるとも伝えられている。

 昨年11月にはトルコのイスタンブールでシリア、リビア、そしてトルコの関係者による秘密会談が開かれ、リビアからの武器や兵士の提供について話し合われているともいう。

 SFAの訓練は昨年の4月下旬か5月上旬の頃からトルコの米空軍インシルリク基地で行われ、教官はアメリカのCIAや特殊部隊だけでなく、イギリスとフランスの特殊部隊員も参加しているようだ。シリアの反政府勢力に対する対戦車ミサイル、地対空ミサイル、重機関銃などの武器を供給するための話し合いをNATOとトルコ政府が行っているする情報が流れたのは昨年8月中旬だった。

 リビアの体制転覆戦争でも似たようなことがあった。まず昨年5月31日付のデイリー・メール紙は、イギリスの特殊部隊SAS隊員の潜入している疑いがあると報道していた。

 また、昨年8月22日付けのテレグラフ紙によると、トリポリを攻撃する数週間前からイギリスの軍や情報機関は反カダフィ軍に対する支援を活発化、例えば、TNC(暫定国民評議会)が作成した攻撃プランをMI6(イギリスの対外情報機関)のオフィサーが添削して整えている。

 また、イギリス軍は武器、通信機器、そして精鋭部隊をトリポリに送り込んだともいう。首都攻撃は始まるとすぐ、イギリス軍は5発の精密誘導爆弾をリビア情報機関の基地に落とし、夜にはトルネード戦闘機がトリポリ南西部にある重要な通信施設を破壊している。

 そうした中、昨年8月にはシリアの反政府勢力へ対戦車ミサイル、地対空ミサイル、あるいは重機関銃といった武器を供給するため、NATOとトルコ政府が話し合っているとする情報も流れていたわけだ。

 ホムスなどでの戦闘にはこうした背景がある。「民主化運動」をシリア政府が弾圧して多くの犠牲者が出ているという単純な話ではない。そもそも、こうした情報は反政府武装勢力とつながる自称「人権団体」が流している話にすぎず、アラブ連盟の監視団が公表したシリア情勢に関する報告書[pdf]とも合致しない。

 イギリスとカタールの特殊部隊に関する報道を確認する情報はまだのようだが、そうしたことがあっても不思議ではない状況ではある。





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最終更新日  2012.02.09 04:05:41



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