27428340 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

《櫻井ジャーナル》

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

バックナンバー

2013.01.28
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
 朝鮮による昨年12月のロケット発射を受け、国連の安全保障理事会は制裁を強化すると決議した。これに対抗する形で金正恩第1書記は「強度の高い国家的重大措置を講じるという断固とした決心を表明」したと朝鮮中央放送は1月27日に報道、日本では核実験を実施すると理解されている。

 発表の前、1月12日にフランスの通信社AFPは朝鮮の核実験に関する情報を伝えた。核実験の実施を朝鮮は中国に伝えたというのだ。韓国政府から流れてきた情報のようで、実施時期は13日から20日までの間だろうと推測されていた。この情報が正しいならば、中国との話し合いで発表が遅れたということになりそうだ。

 中国は朝鮮に対し、新たなロケット発射など、国連を刺激するような行為を止めるように警告、強行するなら中国からの援助を減らすと伝えたようだ。朝鮮の言動を中国は苦々しく見ているわけだが、逆に最も喜んでいるのがアメリカの好戦派/ネオコン(親イスラエル派)。バラク・オバマ政権が東アジアの軍事的な緊張を緩和しようとしている中、朝鮮の強硬姿勢は願ってもないことだ。

 朝鮮と中国との関係は協調されるが、それ以上に注目すべき国がある。イスラエルだ。東アジアで軍事的な緊張が高まることを願い、日本の支配層にもネオコンを介して強い影響力を持っている。

 ロナルド・レーガン政権時代、アメリカの「破壊工作(テロ)人脈」はイランへ武器を密輸し、ニカラグアの反革命ゲリラを秘密裏に支援していたのだが、この工作にイスラエルのリクード(好戦派)も参加している。

 この過程でイランから20万発のカチューシャ・ロケット弾の注文を受けたのがCIAの別働隊として知られていたGMT。ここからイスラエルに調達の依頼が入るのだが、旧式すぎて入手に手間取る。結局、これだけの量を保有していたのは朝鮮だけだった。そして取り引きが成立する。

 その後、朝鮮とイスラエルの窓口になったのがショール・アイゼンベルグだと言われている。日本人の妻(信子)を持つ人物で、中国や韓国とも密接な関係にある。

 アイゼンベルグは1921年にドイツのミュンヘンで生まれ、上海を経由して40年か41年に神戸へ来ている。日本では藤山愛一郎や渋沢正雄と知り合い、44年に結婚している。戦後はアメリカの第8軍を指揮していたロバート・アイケルバーガー中将の庇護を受けていたが、講和条約/安保条約が結ばれた後に拠点を日本からイスラエルへ移した。

 ところで、日本の政府やマスコミは昨年12月に朝鮮が発射したものを「長距離弾道ミサイル」と表現、危機感を煽っている。日本や韓国で選挙が行われる中、好戦派を支援するかのような発射だったが、それはともかく、ロケットもミサイルも本質的に同じ。爆弾が搭載されているわけではなく、ミサイルだと主張するのは正しくない。

 ロケットとミサイルは本質的に同じなわけだが、アメリカのワイアード誌も指摘しているように、違いもある。ロケットは衛星を周回軌道に乗せるため、一定以上のスピードを出す必要があるのだが、兵器としてのミサイルは落下させるので、そうした加速は必要なく、通常の衛星が周回する低地球軌道よりはるかに遠い高度を飛行するという違いもある。そうした観点から見ると、朝鮮はミサイルの発射実験をしたのでなく、ロケットで衛星を打ち上げる実験だったという。

 朝鮮のロケット発射よりも「長距離弾道ミサイルの発射実験」と呼ぶに相応しいのは日本が開発を進めていたLUNAR-A。M-Vを使って探査機を打ち上げ、月を周回する軌道に入った段階で母船から観測器を搭載した2機の「ペネトレーター」を発射することになっていた。これは「MARV」の技術そのものである。

 ソ連が消滅した直後、日本は秘密裏にSS-20の設計図とミサイルの第3段目の部品を入手、ミサイルに搭載された複数の弾頭を別々の位置に誘導する技術、つまりMARVを学んだと言われている。

 LUNAR-Aの計画では、地震計と熱流量計が搭載されたペネトレーターを地面に突き刺し、2メートル前後の深さまで潜り込ませることになっていた。その際にかかる大きな圧力に耐えられる機器を作るために必要な技術があれば、小型のバンカー・バスターを製造できる。

 それだけでなく、日本は兵器級のプルトニウムも保有している。これまで数十キロ単位で持っていると予測する人はいたが、CIAに太い情報パイプを持つジャーナリスト、ジョセフ・トレントは日本が保有する核兵器級のプルトニウムは70トンに達するとしている

 つまり、日本はすぐにでも相当数の「長距離弾道核ミサイル」を手にすることができる。2011年3月8日付けのインディペンデント紙に石原慎太郎都知事(当時)の核兵器に関する発言が掲載されたが、その背景にはこうした事情があった。

 記事が掲載された翌日、三陸沖でマグニチュード7.3の地震があり、この地震に誘発されたかのようにして11日にマグニチュード9.0の巨大地震、「東北地方太平洋沖地震」が発生する。この巨大地震で東電の福島第1原発が「過酷事故」を起こしたわけだ。

 ちなみに、東京電力は原発を警備するため、イスラエルのマグナBSPと契約、セキュリティ・システムを設置していた。同社の設置したカメラは放射能汚染の状況も把握する能力があるという。この件に関してはイスラエルのハーレツ紙エルサレム・ポスト紙が報道している。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.01.29 00:56:12



© Rakuten Group, Inc.