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《櫻井ジャーナル》

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2017.06.29
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奄美空港でバニラ・エアの関西空港行き航空機へ搭乗しようとした両下肢麻痺の男性が階段式のタラップを腕の力で自力で上らざるを得なくなったことが明るみに出て問題になっている。この事態を受け、同航空では14日からストレッチャー(座った状態で運ぶ担架)を使用、29日からは階段昇降機を導入するという。この程度のことをケチることが会社にどれだけダメージを与えるかを理解できない人間が経営者だということは恐ろしい。

格安航空会社はコストを削減することで価格を低く抑えるわけだが、本来、それは贅沢なサービスを止めるということで、必要な経費を削減して良いわけではない。どうしても設備が間に合わなかったならば、客が航空会社を選ぶ段階でわかるようにする義務がある。広告やパンフレットなどに、車いすの人は奄美空港を利用できない旨を明記するべきだということだ。カウンターで説明すれば良いというものではない。

もっとも、アメリカの航空業界は遥かに恐ろしい。例えば、2015年6月にメンフィスの空港で18歳の女性が逮捕されたケース。この女性は片方の目が見えず、片方の耳が聞こえず、脳腫瘍の治療を終えて帰るところだった。ボディ・スキャナーを通ったときにアラームが鳴ってパニックになり、付き添っていた母親が係員に優しく接してくれるように頼むが、そこで拡声システムで呼ばれた武装した警備員がやって来て両腕をつかみ、組み伏せた。その際に負傷して血を流しているが、その治療をした後に留置されている。

今年も話題になった出来事がある。アメリカではキャンセルを見込んで定員を上回るブッキングをしているが、往々にして定員オーバーになる。そうした場合、誰かを降ろさなければならないのだが、4月には69歳になるベトナム系アメリカ人医師がユナイテッド航空の客室から引きずり下ろされている。本人は用事があるので降りたくないと抗議、抵抗したことから流血の事態になった。その直後、やはりユナイテッド航空の旅客機でトラブルが発生している。コスタリカで結婚式を挙げるために搭乗したカップルが、大きなトラブルにはならなかったものの、降ろされている

いずれも乱暴な規制緩和、価格競争が招いた事態である。ここで問題になっている出来事は目立つことなので発覚したが、人々の目に触れない場所ではさらにコスト削減が進んでいるだろう。例えば整備費。





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最終更新日  2017.06.29 02:29:00



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