詩と映画
詩と映画が切り結んだ作品は...イ・チャンドン監督『詩/ポエトリー』が即座に思い浮かびますが...亡くなられた詩人吉野弘氏の「生命は」はぺ・ドゥナが『空気人形』の中で朗読していたのですね。是枝監督『空気人形』は街の孤独と行き違うコミュニケーション、そして江戸の色気が詩のような透明感をもって描かれている印象でした。生命は 吉野弘生命は自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい花もめしべとおしべが揃っているだけでは不充分で虫や風が訪れてめしべとおしべを仲立ちする生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ世界は多分他者の総和しかし互いに欠如を満たすなどとは知りもせず知らされもせずばらまかれている者同士無関心でいられる間柄ときにうとましく思うことさえも許されている間柄そのように世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?花が咲いているすぐ近くまで虻の姿をした他者が光をまとって飛んできている私も あるとき誰かのための虻だったろうあなたも あるとき私のための風だったかもしれない生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ世界は多分他者の総和のくだりはジョン・ダン/John Donneの1624年の「Devotions upon Emergent Occasions」の中の詩No man is an Iland, intire of it selfe; every man is a peece of the Continent, a part of the maine; if a Clod bee washed away by the Sea, Europe is the lesse, as well as if a Promontorie were, as well as if a Mannor of thy friends or of thine owne were; any mans death diminishes me, because I am involved in Mankinde; And therefore never send to know for whom the bell tolls; It tolls for thee.を想起させて人類の普遍性が響き合う...『クラウド・アトラス』『唐詩』2010年、イ・チャンドン監督『詩/ポエトリー』一回目に続いて2012年二回目buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。