|
テーマ:韓国!(16968)
カテゴリ:映画
Asian Queer Film Festivalで短編集Aを観賞。
『ランドリー・クイーン/The Queen』(Christina Choe) は昨年観たことを思い出しながら6月にも書いていたが... あらためて観ると アメリカがぎゅっと詰まっていて興味深い。 アメリカ、 と言っても移民たちのアメリカ。 1世の親は韓国語で話し 2世の子は英語で返す。 1世の親はたいていクリーニング店を営んでいる。 (詳細はこちら) アメリカの受験戦争のすさまじさも一端に。 楽器を3つも弾けてアフリカ(?)に学校を建てても 一流大学に合格することはできなかった、という話。 プロム・クイーン(Maybe, to be)が 「あんたみたいな子が銃を乱射するのよね」 と憎々しげにボビーに言い放つ場面も興味深い。 ブラックすぎるユーモア、 日本では面と向かっては言われないようなジョーク (陰湿にネットなどで語られることはあっても)。 実際アメリカの学校では時々銃乱射事件が起こり その度に銃廃止論が起こっては消えて行く。 アジア系学生による銃乱射事件もあった。 そんなことごとが 短い作品の間に脳裏に浮かぶ。 キュートな夢でありながら リアルなアメリカを感じさせる、 アメリカがたくさん詰まった作品。 そんなふうに感じさせる才能。 HipHop好きなので 監督のデビュー作 United Nations of Hip Hopもいつか観てみたい♪ 『アジュンマ!正気なの???/Ajumma! Are You Krazy???』(Brent Anbe) は1分に1、2回は笑えるコメディだった。 ハワイの韓流を描いたハワイ初のキムチ・コメディ。 韓流スター、マイケル・パクのためなら ちょっとぽっちゃりした3人のアジュンマは 懸命に走る! よじ登る! 乗り越える! 女子高生のフリして踊る! その姿は(ころころして)とてもキュート。 赤坂のホテルでヨン様(ペ・ヨンジュン)を追いかけ転倒する日本のおばさまたちを 思い出すようなシーンもあったけれど... この作品のように 韓流スターを愛するおばさまの乙女心、といった文脈で通しで見てみると 愛らしく愛すべき姿に思える。 前後の文脈なく、 その部分だけ露出され強調されると Krazy!と おばさまがたの乙女心がなかなか伝わらないかも。 アジア系から見ると(日本と韓国と中国系の顔はたいてい見分けがつくので) マイケル・パク役はジェイ・チョウっぽくて あまり韓国っぽくないなぁと思いつつ...(韓国語もたどたどしかった)。 『ランドリー・クイーン/The Queen』のボビー役は 韓国人っぽいけれど 実は韓国系ではない俳優が演じていたり。 人種のサラダボウルを感じる配役。 ヒョンビン主演『晩秋』でも 英語圏で製作する作品のアジア系の役は アジア系という枠組みで国籍はこだわらない傾向がおもしろい。 逆にアジアで製作・制作するコンテンツでもおなじ。 韓国ドラマによくアメリカ人役で出ているのはドイツ人俳優だったり。 『アジュンマ!正気なの???』 は言語学的にも興味深い。 ちゃんぽん、Pidgin、Creoleが。 K-Popや韓流の拡散につれ 韓国語が広まっている。 「こんにちは」「ありがとう」「愛している」の あいさつなどから 今回の映画の場合は ヒロイン3人の毒舌炸裂ゆえ 「アジュマ~(おばさん)、いいかげんにしなさいよ」 「あなたなんてハルモニ(おばあさん)よ!」 といった感じで アジュマとハルモニが随所に出てくる。 そんな英語と韓国語のちゃんぽん、その深化も興味深い。 韓国映画というコンテンツを通して 日本で出逢った韓国人と香港人が 耳から、共通の韓国語が 会話の糸口になっていた例もあったし... コンテンツは飛行する SSFF & Asia 2011日韓観光振興イベントで観た 『スーパースター』(キム・ウンス、櫻井淳子主演、萩原健太郎監督) はもっと繊細で純情な、韓国スターが好きな日本女性が描かれていた。 ハワイの場合は 演出にもよるけれど とてもたくましく、どたばたコミカルだった。 マイケル・パクの歌っていたHipHop風の曲がちょっと気に入った。 K-Pop人気のため K-Pop風作曲、K-Pop風ダンス、K-Pop風MVも広まっているので そのあたりの作曲のさじかげんも分析してみたい。 フィリピンの韓流!? インドネシアの韓流 中国の韓流 2006年、シドニーの韓流!? タイの韓流!?、K-Pop MVと短編映画の関係 ほかの国の作品については... イスラエルのNight Time Butterflies。 このモチーフはどこかで見聞した気がする。 マンガか映画か... そしてイスラエルの さびれた裏通りが心に残った。 シンガポールのスウィング。 あっという間のさりげなさ。 フランスのLe Saintはなかなか深くて気に入った。 イスタンブールの 異性装者だった初老の男。 現在は廃品回収で身を立てている。 貧しいものには施し いつも笑顔で 相手を喜ばせることを考えているような... まじめくさった聖人ではなく 笑いのある地に足のついた聖人の姿。 奥が深い。 その象徴しているものを奥深く 形而上学的に掴みたい気もした。 to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 16, 2023 07:22:05 PM
[映画] カテゴリの最新記事
|
|