カテゴリ:東洋医学
「肺と大腸」と言うとまったく何の関係もないように見えます。西洋医学的に見れば、循環器である「肺」と消化器である「大腸」でしかありません。ですが、東洋医学で見れば、「肺と大腸」は「親と子」の関係になります。
「肺」は私たちが呼吸より取り入れた「酸素」を肺胞という小さな泡のような袋で、毛細血管を通して血液に取り入れます。そして、逆に細胞で使われて出てきた「二酸化炭素」を肺胞に取り入れ、呼吸によって排泄されます。 その「肺」と「大腸」は陰陽の関係にあり、「肺」が弱れば、「大腸」が、「大腸」が弱れば、「肺」がと言う風に密接につながっています。 よく、タバコが「肺」を弱くする原因のように言われますが、確かにタバコの中に含まれる成分には「発ガン性物質」や様々なものが入っていますし、ガンに対してのリスクファクターには違いがありません。 ですが、昔からタバコは吸われつづけていますし、それだけが原因ではないと私は考えています。タバコを吸わない方でも肺ガンにはなります。 考えられることは、空気の汚れ、工場の排煙や車の排気ガス、窒素酸化物などの増加と「大腸」の汚れではないかと思ってます。 現代人の「大腸」は今の食生活によって汚れてきています。昔から菜食をしてきた日本人は腸が欧米の人から比べると長く、野菜の食物繊維を消化するために、腸が長くなってきました。 その「腸」が長い日本人が、戦後、食事の西洋化に伴い、「肉食」や「乳製品」「甘いもの」などを食べるようになってきました。「肉」は野菜に対して消化がよく、その結果、欧米人は腸が短いのです。 ですから、「肉」が欧米人に対して長く「腸内」に留まることになり、腐ってしまいます。「腐る」と言う漢字は、臓腑の「府」と言う字の下に「肉」と書きます。要は食べ過ぎると「腐る」と言うことです。 その「大腸」の汚れは「肺」や肺の主である「皮膚」にも害が及びます。また、肺と大腸の関係するところ、「鼻」や「気管支」にも症状が出てきます。皮膚に起こる疾患が「アトピー」や「蕁麻疹」、鼻が「鼻炎」「花粉症」、気管支が「気管支炎」「気管支喘息」です。 これらは戦後、増えてきた病気で、一説には今の小さい子供さんの約40%が何らかの「アレルギー」らしいです。対処療法でいくら薬を塗ったり、飲んだりしてもいっこうに治りません。 「大腸」をきれいにするには、善玉菌の餌になる「フラクトオリゴ糖」を摂ることが大切です。あと、甘いもの、果物、アルコール、肉類、乳製品、ストレスを避けることが大切です。 食生活を正し、綺麗な空気を吸うことが、「肺と大腸」にとっては大切なことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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