テーマ:乳ガ~~ン(1222)
カテゴリ:乳がんのこと
8年前の今日、右乳房の全摘手術を受けました。術後9年目に突入!「完治」のゴールが、やっと現実化してきたようで、素直に嬉しい。今では自分が癌だったことも、片方の乳房がないことも忘れている日常ですが、1月~2月だけは思い出しますね。季節が思い出させるとでもいうのかしら。
癌がわかった時点の私は「なっちゃったモンは仕方がない。あれこれ悩むより、とにかく治す事を考えなきゃ!」と、うろたえる事もなく妙に落ち着いていて、しこり発見→癌研で検査→病院紹介→入院・手術、と実に素早く決断、行動しました。今から思えば、必死に強がって気丈なフリをしていただけなのかもしれないけれど。乳房温存や再建など思いもしませんでした。とにかく癌を消してしまいたかったので、全摘手術にも迷いはありませんでした。乳房を失った哀しみや悩みは、むしろ後からやってきましたね。 『アメリカで乳がんと生きる』(松井真知子著) 術後2年ほど経った頃に本屋で見つけ、表紙に惹かれ、その場で購入しました。 写真の右乳房のない女性はアメリカの詩人、ディーナ・メッツガー。傷口にそって樹木の蔓の入れ墨が施され、大空に向かって羽ばたくように腕を広げています。この写真は、乳房を失い、ともすれば卑屈になりそうな私を励まし、”いま”を生きていることへの感謝の気持ちを抱かせてくれました。「私は乳癌で乳房を失ったわ。でも私は生きている!」と、大声で叫べたらどんなに気持ちがいいか…。私のかわりにディーナが叫んでくれている、そんな気持ちで今でも時々表紙を眺めます。 私の乳癌について。※Drとの会話から判断したものです。 腫瘍のサイズは1,5×1,2×1,8ぐらい。サイズ的には早期発見レベル。細胞レベル(悪性度)は、高分化と未分化が半々なので4と5の間ぐらい。リンパ節転移5個。ホルモンレセプター(ー)。これら全ての条件を総合すると『ステージ2b』の進行度らしい。色んな意味で”微妙”な位置…。入院当時実家の両親は、自分達よりも私の方が早死にするだろうと覚悟をしていたようです。 日々楽しく幸せに生きて、気づいたら10年。私の理想です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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