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2010年10月05日
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カテゴリ:坂田 博昭

 スプリンターズSに関して奥村さんが昨日書かれた内容を、興味深く拝見いたしました。

 映像見る限り「思い切って逃げた」ことが勝因だということは誰でもわかったと思うのですが、過去のラップとの比較してみると、そのこととに加えて2ハロン目にポイントがあったことがよくわかりますよね。

 日本で行われる短距離戦のうち、コーナーのある競馬を見ると、条件問わず多くのレースで、1ハロン目が平凡なラップになる一方、2ハロン目がものすごく早い時計になります。
 これは簡単に言うと「二の足」を競う先行争いが行われているということになります。

 ところが、ウルトラファンタジーは「出足」で勝負した。というか、勝負できた。あの「出足」について行ける馬がいなかったから、二の足で勝負しようとしても中途半端な形になって先行馬はリズムをつかめなかったものでしょう。
 ローレルゲレイロですら、ゲートはちゃんと出たのにあとから追いかけるような形になりましたから。

 ラップタイムの数字にしたら、コンマ何秒のほんの僅かな差。この「出足」で勝負できる強さが、もしかしたらウルトラファンタジーの真の強さであり、香港の馬の持つ強さなのかも知れません。

 同じような脚質で戦う、シンガポールのスピードスター・ロケットマンなら、どんなスピード争いに持ち込むのか、興味のあるところです。
 春のクリスフライヤースプリントは道悪のためにそういった速度争いにはなりませんでしたが、暮れの香港スプリントではそんな「面白い短距離戦」を是非見せてもらいたいものです。

 

 ところで…そんなウルトラファンタジーの快挙に湧く香港ですが、実際馬券の方はどうだったかというと、これが何と日本より人気薄

単勝 32.75倍(29.3倍)
馬連 159.9倍(99.0倍)
3連単 9153.6倍(3584.1倍)

 相手関係もある連勝式はともかく、単勝が…控除率に差があるとは言え、香港の人たちは香港の馬を応援していなかったんかい??

 …実は、みんなグリーンバーディに注目し、大声援していたみたいで、こちらの単勝が一本かぶりの1.8倍。香港の競馬ファンは、香港の馬が買って喜んで良いのか、一方でグリーンバーディが負けてがっかりなのか。とにかく日本と同じように、レースのあとは複雑な雰囲気に包まれていたことは想像に難くありません。

 

 ちなみに、香港ではその後の夜のロンシャンの競馬も馬券発売されていました。

 凱旋門賞。本当に頑張ったナカヤマフェスタの複勝は7.85倍と好配当。あと一歩だった単勝は22倍でした。
 その他の馬のオッズも合わせて見ると、こちらは香港の馬が出ていない分、極めて冷静なオッズが形成されていたようです(笑)。

 私たちも、馬券を握りしめて応援できれば、ナカヤマフェスタと蛯名騎手を背中からもう一押し出来たでしょうかねぇ。

 

 さて、そんな香港ですが、日曜日には競馬開催がなく、そんな日本とフランスのレースに湧いた一日。
 その前の10月1日のナショナルデイ開催には、3月高松宮記念遠征直前に疝痛を起こし、生死の境をさまよったセイクリッドキングダムが早くも復活しました。

 期待を背負って出走したシャティンスプリントトロフィ(直線1000m)では、前半後方を追走し、ちょいと仕掛けられるとあっという間に馬群を縫うように各馬を交わしていき、ゴール前では手綱を押さえる余裕綽々の勝利を収めました。

 中山で走ったウルトラファンタジーやグリーンバーディより断然強いセイクリッドキングダムが復活したとなれば、香港のスプリント王国としての地位は一層揺るぎないものになっていると言えそうです。
 実際、香港ジョッキークラブのエグゼクティブディレクターであるウィリアム・ネイダーは「2008年のオリンピックではジャマイカ(ボルトのこと)が100mの短距離を制したが、競走馬のレースにおいては香港がその地位と評価を得た」とコメントしています。

 

 ナカヤマフェスタは銀メダルでしたが…いつか夢は叶うと、そんな風に予感させてくれるレースだったのではないでしょうか。






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最終更新日  2010年10月05日 09時39分40秒
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