島根/出雲【出西窯】
過ごしやすい季節のせいか、時間があると掃除に整理整頓。その時に秋冬の食器に入れ替え、島根旅行で購入し仲間入りした出雲の『出西窯/しゅっさいがま』。ガイドブックに掲載されており、歴史は浅いけど地元の作家が集まり、柳宗悦(柳宗理の父)、バーナード・リーチ、河井寛次郎が指導にあたったということにも興味を持ち立ち寄りました。長閑な田園地帯にあり、通りに柳がゆらゆら風になびくのを目にして旅先での楽しんでいるけど知らない土地での緊張感から解き放たれたひととき。そんな場所にある販売所の『くらしの陶・無自性館』。店内は、半地下、二階(は靴を脱ぎます)と三階構造。沢山の器があるけど、ゆったりとした空間。土、薪、釉薬まで地元のものを使うというこだわり。どの作風が『出西窯』なのかは分からないけど、私が感じたのは『碧』という漢字がしっくりとくる色合いと、手にしたときのほっこり感、やたら懐古的ではなくて今時で北欧っぽさを感じる仕上がり。購入したのはたぶん…柳宗理ディレクション出西窯シリーズ『丸鉢/黒釉』約φ130×h43mm/¥1,785-黒ベースに赤錆のような色が沈んでいる感じ。真っ黒ではないから、ただミニトマトを転がしただけでも食材の鮮度、ちょっとオーバーだけど静物ではなく生命感がある。縁と底は素焼きの状態でザラっとした質感。重さは、見た感じと同じ感覚かな。他に白釉もあり、そちらは温かみのある白。『縁付切立平皿/黒釉』約φ210×h40mm/¥3,150-どっしりと重さのある器で、イッタラのプレートと似たような型だけど、縁がある点が気に入り購入。黒だけど上記の丸鉢の釉薬よりも黒味が濃く、表面が粗く男性的。ギラギラとした照りのある輝きなので、揚げ物を盛りつけたら直視しにくいほどwパスタを盛れば巻きやすさもあり、筑前煮も盛りつけしやすかった器。『はたぞり切立鉢?』約φ152×h35mm/¥1,260-なめらかな反りのある器。縁から底に向けて青色の釉薬が濃くなり、底に花が咲いているよう。なんとなく椿のように見えたり。うっすらと貫入し、渋さはあるけど日常使いしやすい雰囲気。値札をつけたまま撮ったのは追加注文しやすいように記録のため。(リピートする気満々…)『飯椀/外鉄砂呉須釉?』約φ115×h55mm/¥1,365-手前は旦那、奥の黒が自分。格好良さは碧/燻し銀の方だなぁと思うんですが『黒い器に白い米粒って美味しいよなぁ」と黒を選択。実際に新米になり、色の感覚以上にモリモリ食べてます。小振りの飯椀なので、よそった感じも可愛い。器が料理を見栄え良くしてくれる食卓なので、もっと手の込んだ料理を作れる人になろう。