ウテナ：ねえ、これから僕たちの行くところは道のない世界なんだ。
そこでやっぱり僕たちはダメになるのかもしれないよ。

アンシ：ウテナ、私やっとわかったの。私たちは元々その外の世界
で生まれたんだわ。

ウテナ ：じゃあ僕たちは元居たふるさとに帰るんだね。（……）

ウテナ：僕もわかったよ。どうして君が僕をもとめ、僕も君を拒ま
なかったか。僕たちは王子さまを死なせた共犯者だったんだね。

〔カシラ：そうよ、外の世界に道はないけど、新しい道を造ること
はできるのよね。〕

ウテナ：だから僕らは行かなくっちゃ。僕らが進めば、それだけ世
界は広がる。きっと。