|
カテゴリ:大安門堂日記
ちょっと、遅れた話題ではありますが、
また、悲しい事件が起きてしまいましたね。 静岡の女子高校生の事件です。 ブログを書いていた、とか、 こういうことになると、 ネットが関わってくるのは、興味深いですね。 たぶん、学校の先生たちは、この事件が起こって、 はじめて「ブログ」という言葉自体に触れる人も 多いのではないでしょうか? (もちろん、そうでない人も多いと思いますが) この事件を機に、「ブログ禁止」なんて学校が 出てくるんじゃないかと心配です。 そんなことじゃ、何も解決しないのに。。。 一方で、楽天ブックスを見ていたら、 少女が傾倒していたという「毒殺魔」関連の本が、 重版予約中でした。 こういう反応も、すごく悲しい。 昨年、1年間、わたしは中学校の学校司書をしていました。 そして、学校図書館の大切さを実感しました。 子供達は、本を読みたいんですよ。 でも、何を読んでいいのか、わからない。 そこで、学校図書館で、いい本を、 できるだけたくさん用意して、好きなだけ読んでもらえばいい。 そのためにいるのが、学校司書です。 だけど、行ってみた学校図書館の書架には、 PTAや教員から寄贈された本が多くあり、 その中には、性的描写の含まれているものなど、 学校図書館にふさわしいとは思えない本がたくさん含まれていました。 どういうつもりで寄贈されたのでしょうね。 それから、「先生」と呼ばれる教員の皆さんの、 生徒に対する「無関心」にも驚きました。 もしかしたら「無関心」よりも「無視」が正しいかもしれない。 例えば、この少女が、「そういう本を読んでいる」ということを 文集などに書いていたとする。 何も感じませんか? もしかしたら、知識がないので、 「そういう本」だと気付かないのでしょうか? どっちなんでしょうね? 「知識がないから、わからない」のか、 「わかっているけど、無視、無関心」なのか? 少女が「そういう本を読んでいる」と文集に書いていたら、 何かリアクションって起こせないのでしょうか? もし、その本のことを知らなかったとしても、 「その本は、どういう本なの?」と聞く事だってできる。 少女は、そのリアクションを待っていたと思います。 何でもいいから、気付いて欲しい。 そう思っていたと思います。 そして、その後には、もっと「いい本」を紹介してあげて欲しい。 そんな「いい本」が、学校図書館にあふれていたら。。。 そんなの、学校の先生からしたら、 鼻で笑っちゃうような理想ですかね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大安門堂日記] カテゴリの最新記事
私は、現役の中学校の学校司書です。
たしかに、寄贈本の中には凄まじきものがありますね。私も、赴任してすぐそのような図書を、先生に内容等を説明した後、準備室へ放り込みました。 私は、先生方が無関心というより、忙しすぎてそちらまで気が回らないというのが、実情だと思います。 実際、私の学校では「この本を生徒に薦めたい!」と相談に来る先生や、生徒の読書傾向を月単位で教えて欲しい、という先生がいらっしゃいます。 先生の方からアクションを待つのではなく、こちらから働きかけていくのも重要だと思いますよ。 (2005年11月15日 19時43分25秒)
花開富貴さん>
論点がずれているのですが。。。 わたしは、「学校図書館は大切だ」ということを言っています。 そうではありませんか? 「忙しすぎて、そこまで」ってどこまでですか? このような事件が起きても、「忙しすぎるから」で済ませられることを「無関心」と言いませんか? それから、わたしも、先生方に働き掛けは十分しました。決して、待ってなんかいませんでしたよ。 わたしの四苦八苦は、先生方には伝わらなかったと思いますが、一部の生徒とPTAの方には伝わったと思っています。 特に、PTAの方々は、最初「学校司書」という立場のわたしに対して、かなり批判的でしたが、学校図書館にとって、「学校司書」という人が必要ということを少しでもわかっていただけたと思っています。 それから、「無視・無関心」については、本当に先生自身が、生徒から話しかけられ、露骨に無視している現場を何度も目撃したため、書いたものです。 わたしも、何度も無視されましたが、大声で話しかけ続け、気付くフリをされるまで引き下がりませんでしたが、それでも、働き掛けが少なかったでしょうか?(爆) その教員の資質と言ってしまえば、それまでですが、「教員になりたくてなれない人だって、たくさんいるのに」と思うと、理不尽な思いがしました。 (2005年11月15日 22時04分55秒) |