知的障害児水泳療育とともに・・・
池田君子先生との出会いは今から10年近く前になろうか・・・スキンシップ水泳療育という言葉を耳にする機会のある方はそうはいないであろうと思う現在私がボランティアとして参加させて頂いている団体は 知的障害児がその多くを占めている障害者自立支援法が何ぞやと言うことすら理解できない年齢から高校生までが参加し水泳を介して健康な体作りに励んでいる池田君子先生は永年の経験と研究 海外視察 水泳療育に関して研究の進んでいる海外各地に赴き その実態や方法 疑問点などあらゆる知識を駆使して障害児水泳療育に真正面から取り組んで下さっている現在私がお仲間に入れて頂いている団体にも池田先生を慕って若い後継者達が3名池田先生の補助的指導に当たっているたまに経験不足が暴露されとんでもない事が起きる事もあるが 皆一緒に成長していこうと保護者の方々も暖かく見守っている足掛け10年の成果が見え始め 『泳ぐ』というレベルに手が届く子が数名出てきたしかし若い勉強中の先生は指導という事にこだわり過ぎ型にはめて教え込もうとする水はもっと寛大に迎えてくれるものである手を動かす・・・足を動かす・・・自然に任せて『水を捕らえる感覚』を実感させたいと思う私の考え方とギャップがあるしかしそこはやはり若く未経験とはいえ『先生』をたてる事も大人である私の務めだと思う競泳畑にいたことが幸いし 子供たちの『本能の部分』を刺激するらしい以心伝心・・・こっちの思うとおりに子供が動くそれは感動的な一瞬なのである基本もヘッタクレも『本能』『感性』の前では撃沈である実にノビノビ水中を移動するもちろん補助はし 声をかけ続ける 平泳ぎの練習中のR君 『蹴ってぇー』『蹴ってぇー』という私の声がプール中に響き渡る・・教えなくたって手を伸ばし水をキャッチするタイミングはバッチリ合っている次はクロールのT君 『大きく回してぇー』『手はパー』『掻いてぇー』ビート版を使った手合わせクロール・・・スピードが出てきた! 水を捕らえてからのプル・プッシュに確実性が出た証拠であるう~~ん この夏は楽しみだ!池田先生は 水を怖がる子 水が嫌な子 の為にいろいろ工夫を凝らすやらなければならないことに対し甘やかすことはしない器の大きな しかし謙虚な方ではあるが 責任と自信のもとに肌理細やかな指導と 子供たちそれぞれの障害を把握しそれに最も相応しい対処をして下さる流石である水泳を通して体軸を整え 体に筋力をつけ 生活しやすい体作りに力を入れ 子供たちの成長を見守って下さっている通園施設をはじめ養護学校・成人施設・スイミングクラブなどへ、その輪を広げている