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あれこれ備忘録 ホスピス医のこころを支えるもの

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粗忽のたかびー

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2024.03.01
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カテゴリ:緩和ケア
喉頭がんで声を失った70代男性Cさん。嚥下機能も失われ、胃瘻から栄養を摂っている

近隣の基幹病院で抗腫瘍効果のある治療を受けながら、月一回、私の外来にも来てくれていた。

栄養剤の注入量は減らしていないのに、ここ2週間でぐっと痩せが進んだことを家族が心配し、昨日、本人と妻で主治医に相談しに行った。
栄養についても緩和ケアで聞いてくださいと言われた、と今日、私の外来を緊急受診された。

なぜ、体重が減るんですか?と筆談で尋ねるCさん。
なぜだとご自身では考えているんですか?と聞き返す私。
がんが進行して、栄養を奪っているんでしょうか?そんな気がするんです。と答えるCさん。

抗がん剤のやめどきてすね。抗がん剤で体力を奪われて、それでも小さくならないがんに栄養を奪われて、このままでは生きる気力も奪われそうです。
抗がん剤をやめて、体力と気力を取り戻そうと思います。
と、自ら答えを出されたCさん。

賢明な判断だと思います、と答えておいた。





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Last updated  2024.03.01 06:00:10
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