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2007年09月13日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

どかっとベンチに座り込んだその男はうなだれていた。
やるせないほどに憔悴している。
見ていて可愛そうなほど。

先発ピッチャーといえばどんなことがあっても最低7回は投げ抜かなければ
ならない。
つまり、試合を作るということ。
それが先発に与えられた義務なのだから。
それがたった3回で降りてしまうなんて…。

しかし、打たれたわけではない。
ライト稲葉の目測違いによる2塁打でノーアウト2塁となってしまったが
降板するほど悪い内容ではなかったし、普通に投げていたのだ。
ただ、ちょっと肩に違和感があるようにも…。
何かぎこちない仕草をしていたからTVで観ている自分にもわかった。

そういえば前回の登板のときもそうだった。
そして今回はたった2イニングと0/3で途中交替。
そしてベンチへ。


すかさず一人の男が駆け寄って行った。
うなだれている彼の肩にしっかりと両手を乗せて何か言っている。
いや、説得していると言ったほうが正しいのかもしれない。

10秒、20秒…いや、もっともっと長く感じた。
とにかく気持ちをわかってもらうためなんだろう。
長い時間が過ぎていった。
そのたくましい背中とは対照的に心温まるような優しさが。

憔悴しきっているのはピッチャーのグリン。
そして、一生懸命、自分の思いを伝えようとしているのはヒルマン監督。
そのたくましい背中とは対照的に心温まるような優しさが感じられる。

観ていて思わずジーンときてしまった。
9月13日(木)の対マリーンズ戦での1コマ。


しかし、こんな光景はこの日ばかりではない。
何かあればグラウンドから戻ってきた選手とすぐに直接言葉を交わし
時に褒めたり、あるいは叱ったりと、とにかく選手とのコミュニケーション
を大事にする人。
時には試合前のスタジアムのBGMに合わせてステップを踏んでおどけて
みせたり、選手にもステップを勧めたりと、
きっとこのときはリラックスさせようとしていたのでしょう。

そんな男が珍しく檄(ゲキ)を飛ばした。
先日の対ライオンズ戦での出来事だった。
試合中ベンチ前に選手を集めて、何か激しい口調でまくし立てていた。
こんなに怖い顔のヒルマン監督を試合中に見るのは久しぶりだ。
もちろん、試合は劣勢で負けムードにつつまれていたところだったので
仕方がないといえばいえるのだが。
それにしても激しくまくしたてていた。

そして数日後(だったか、翌日か?)今季限りで帰米するという記者会見が。
一瞬、ええっ!っと驚いたが
あっそう、やっぱり…と。

「もう、オレは来年からいなくなるんだぞ!
 君たちともこれでお終いなんだ
 だから一期一会、今このときを大事にしなければいけない!
 みんな精一杯、ありったけの力を出せ! 
 もうこの時は二度と帰ってこないんだぞ!」と

そんな気持ちを込めて選手に檄を飛ばしたのでしょう。
 
 すでに去年、そういう話はありました。
でも、運よく?流れてくれて、ほっとしたところでしたが
今回ばかりは家庭の事情ということなのでもうどうしようもありません。
むしろ、気持ちよく送り出してあげたいと思いました。

世間では、優勝を争っているこの大事な時期に何ということを!
ひょっとして大リーグ復帰への裏工作か?!
などと言っているようですが、そんなことはありません。
彼のようなジェントルな人間がそう言っているのですから
是非そうしてあげたいと思っています。
むしろ、今回のように早めに告知してもらったほうが本人にも周りにも気が
楽なのではないでしょうか。

そういえば新庄氏の引退告知もそうでしたが、ことF,sにとっては、これで
選手のモチベーションが下がるなんていうことは一切関係ありません。
そういう、気持ちの通い合ったチームなのです。

逆に選手にとっては、あと何日しか一緒にプレー出来ないんだとか
ファンにとっては、もうあと何日かで会えなくなってしまうんだとか
その猶予をあらかじめ前から与えてもらったほうが
これからの一日一日をより大事に過ごせますから。

だから、これでいいのです。
これが“さわやかF,s流”なのではないかと。
そういう意味でも、ヒルマン監督には残り少ない日本での生活を思う存分、
エンジョイしていただきたいと思います。
もちろん、リーグ優勝ということでも。

でも、ちょっと寂しいですね。
こんなに心優しいジェントルな監督は日本中どこを探してもいませんから
もう、来年から会えないのがとても残念です。



P.S.

ヒルマン監督、
先日の対マリーンズ戦でのコユキのボーンヘッドはこらえてやってください。
あれでも一生懸命やった結果ですから。

なので、何とかもう一度チャンスをお願いします!
(って、今期で現役引退なので、もう後がないんだけど)
もうきっと使ってもらえないんだろうな…
「厳重注意」ということらしいから。

でも、せめて最終戦でもいいから、もう一度打席に立たせてやってください。
そうしないと彼の最終打席が「スクイズ成功しても走塁で守備妨害!」
なんていう不名誉な終わり方になってしまいますから
シャレになりません。

そういえば、去年、新庄クンのホームランでランナー追い越し!なんていう珍事も
あったけどあのときもひょっとしてコユキが絡んでいた?!

よく覚えていないけど、たしかそんなような…。
しかし、手間がかかるなあ、この人は。

まあ、出来の悪い子ほど可愛いなんて言いますが、一F,sファンとして
切に願っています。
なので北海道のファンの方々も早めに署名の準備を!
って、ちょっと大げさかな?(笑)。
でも、何とかいい幕引きを。


では、また…。





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Last updated  2007年09月14日 20時25分22秒


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